「モバゲー」苦戦の中、新たな花が咲くか 今度は漫画雑誌アプリ、種まきが続くDeNA
作品数は、面白い作品があれば新連載を開始し、人気のない連載は打ち切って、入れ替えを行いながら、少しずつ増やしていく。上記のラインナップから感じられるように、主なターゲット層は20~30代の男性だ。「モバゲー」のユーザー層と年代、嗜好とも近いと想定されるので、両サービス間でユーザーが行き来する相乗効果が期待できる。
作品の選定などを担う編集長には『金田一少年の事件簿』や『神の雫』の原作者である樹林伸(きばやし・しん)氏が就任。講談社や小学館などの出版社経由で作品の提供を受けるほか、ディー・エヌ・エー内にも漫画雑誌の制作・販売経験者を交えた編集部を設置し、作品の発掘を行う。
収益化の道筋は不透明
気になるのがどうやって収益を稼ぐのかという点だ。現在具体的に発表されている収益化手段は、過去12号分よりも前の連載をまとめて電子書籍や単行本を販売することに限られているが、これだけでは心細い。新たなユーザーを呼び込める可能性のあるサービスを増やすことで、既存のゲームアプリとのシナジーを含め、いろいろな分野への広がりを模索するようだ。守安功社長は「マンガボックスの人気作品のゲーム化がわかりやすい。そのほか、アニメ化やノベル化などマルチメディア展開を考えていきたい」と話す。ユーザーが増えてきたら、アプリ内での他社の広告配信も検討する。
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