1体35万円の「家庭用ロボット」は売れるのか 深層学習の最先端機能搭載、来秋から出荷へ

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ラボットは本体価格に加え、見守り機能や保証をつけることで、一定の月額費用もかかる(記者撮影)

「デュオ2体セット」で59万8000円(税抜き、充電器込み)。それとは別にソフトウェア利用料などの「月額費用」が1.9万~3.6万円ほどかかる。月額費用に幅があるのは、見守り機能や製品・サービスの保証をどこまでつけるのかによるそうだ。

また、2020年からは1体ごとの出荷もするが、「ソロ1体セット」は34万9000円(税抜き、充電器込み)と1体当たりでは2体セットよりも割高に設定されている(月額費用は9980~2万3635円)。

「ペット市場よりも大きくなる」

林要代表によれば「価格に開発費は含まない。価格はほぼ製造原価」なのだという。「(ソニーのAIBOやソフトバンクのペッパーなど)これまでのロボットは高級パソコンと同じくらいの価格に抑えたことで、(十分な機能を搭載させることができず)人工知能とロボティクス(ロボット工学)とを融合させられなかった。その結果、(ユーザーに飽きられて)使い続けてもらうことができなかった」(林代表)。

グルーブエックスは未来創生ファンド(トヨタ自動車やスパークス・グループが出資するファンド)やINCJなどから計80億円の資金を調達済み。巨額の資金を引きつけたのは、「(感情を持った家族型ロボットという)日本発の新産業を興すという理念に強い共感を得ることができたから」(林代表)である。

矢野経済研究所によれば2017年度のペット関連総市場規模は1兆5135億円の見込み。林代表は、「(家族型ロボットは)ペット市場よりも大きくなる」と語気を強めるが、今回設定した本体価格や維持費用は日本の消費者に受け入れられるか。ラボットの予約状況を、ロボット業界関係者は固唾をのんで見守っているに違いない。

山田 雄一郎 東洋経済 記者

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やまだ ゆういちろう / Yuichiro Yamada

1994年慶応大学大学院商学研究科(計量経済学分野)修了、同年入社。1996年から記者。自動車部品・トラック、証券、消費者金融・リース、オフィス家具・建材、地銀、電子制御・電線、パチンコ・パチスロ、重電・総合電機、陸運・海運、石油元売り、化学繊維、通信、SI、造船・重工を担当。『月刊金融ビジネス』『会社四季報』『週刊東洋経済』の各編集部を経験。業界担当とは別にインサイダー事件、日本将棋連盟の不祥事、引越社の不当労働行為、医学部受験不正、検察庁、ゴーンショックを取材・執筆。『週刊東洋経済』編集部では「郵政民営化」「徹底解明ライブドア」「徹底解剖村上ファンド」「シェールガス革命」「サプリメント」「鬱」「認知症」「MBO」「ローランド」「減損の謎、IFRSの不可思議」「日本郵政株上場」「東芝危機」「村上、再び。」「村上強制調査」「ニケシュ電撃辞任」「保険に騙されるな」「保険の罠」の特集を企画・執筆。『トリックスター 村上ファンド4444億円の闇』は同期である山田雄大記者との共著。

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