坂口杏里「芸能界復帰宣言」が注目集める必然 ビジネスの残酷さ、消費されず生きられるか
坂口杏里さんは2016年に所属事務所を退社し、「ANRI」名義でセクシービデオに出演。約2年にわたって活動しつつ、キャバクラや風俗店で働く姿が何度か報道されました。
その間、「ホストにハマっている」「母の遺産を早くも使い切った」の記事や、「知人ホストから3万円を脅し取ろうとした恐喝未遂容疑」での逮捕などが報じられて、坂口杏里さんにはヒールの印象が定着。
ただ、一歩引いて冷静に見れば、「未成熟な20代の女性が、さまざまな業界の大人たちによって消費された結果、人生を迷走し続けている」という様子が理解できるのではないでしょうか。名女優を母に持つ2世タレントだから、ここまでフィーチャーされていますが、一般人の誰にも起こりうることでもあるのです。
芸能人は「自分に消費してもらう」職業
もちろん成人した大人である以上、「自己責任」「自業自得」という見方もできますし、坂口杏里さんの言動には決してホメられないものも少なくありません。しかし、2世タレント、炎上タレント、セクシー女優、キャバクラ嬢と、次々に消費されたのは紛れもない事実。
起用する各業界の大人たちが、「話題性でトップに立たせてその気にさせ、落ちはじめたら切り捨てて次を探す」「そもそも長いスパンでの起用を考えていない」という感覚がないとは言えないでしょう。
一方、坂口杏里さんも消費される側に回り続けていては、「長続きせず需要が落ちたら別の場所を探す」を繰り返すだけで、芸能活動に限らずどんな仕事も長続きしません。とりわけ芸能人は、「起用側や一般人に自分を消費される」のではなく、「自分に時間やお金を消費してもらう」ことができなければ長続きしない職業。「そうなるために今の私には何が必要で、何が足りないのか」を考え、実行するべきです。
坂口杏里さんは4日のライブで歌を披露し、その後インスタグラムに「バンドメンバー募集しようかな」とコメントしました。さらにテレビ番組などのメディア出演や芸能事務所への所属にも意欲を見せていますが、それらを実現させるためには、スキルや人間性を高めて「消費してもらえる人になれるか?」にかかっているのです。
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