それでは最初に面会する栄誉に浴するのは誰か、となると、これは同盟国であるアメリカ合衆国の元首、ドナルド・トランプ大統領ということになるのではないか。トランプさん、こういう慶事はいかにもお好きそうだし。
とはいうものの、5月に国賓待遇でお招きした大統領が、6月末にG20でもう一度訪日するのか、という問題が生じる。2019年で3年目を迎えるトランプ政権だが、1年目も2年目もアジア訪問は年1回きりだった。さらにこの問題、日米物品交渉ことTAGの進捗状況も絡んでくるからややこしい。まさか2度目の米朝首脳会談にくっつけるとは思わないが…。
G20大阪会議は非常に重い会合になりそうだ
それから2019年のG20大阪会議は非常に重い会合となるだろう。先般のブエノスアイレス会議に続いて、米中首脳会談が行われるはずだ。従って、ここは「代打、マイク・ペンス副大統領!」というわけにはいかない。関税引き上げの猶予からファーウェイの問題まで、今後の米中関係がどうなるのか世界は固唾を飲んで見守っている。
2019年はほかにも8月28日から30日にかけて、横浜でTICADⅦこと第7回アフリカ開発会議が行われる。前回の第6回会合はケニアのナイロビで行われたが、その前の第5回会合(横浜)ではアフリカ51カ国の代表が訪日している。いや、ホント、来年は海外からのお客さまが多いのだ。
秋にはラグビーのワールドカップ日本大会も予定されている。こちらは9月20日から11月2日まで。サッカーよりも期間が長いことにご注意あれ。テロ事件などが起きないように、くれぐれも警戒は怠りなくありたいものだ。
政治外交日程をさらに検討してみよう。
2019年は1月22日から26日にかけて、スイスでは恒例のダボス会議ことワールドエコノミックフォーラムが行われる。安倍首相はG20の議長国として、ここはダボスに顔を出しておきたいところ。その前にはモスクワを訪問し、日ロ平和条約の締結を自らのレガシーとすべく、通算25回目のプーチン大統領との首脳会談に臨むはずである。
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