低価格スマホ「モトG」の恐るべき破壊力

SIMフリーの世界に訪れる大波

SIMフリーよりも破壊的なモトローラ「モトG」

SIMフリーのiPhoneが、国内の携帯電話会社間でのiPhoneユーザー獲得競争に大きな影響を及ぼすとは「現時点で」思えない。しかし、多彩な販売方式や、MVNOなどの既存の3大キャリア以外の企業がiPhoneを活用したビジネスを展開する可能性を秘めている。

最も安い端末でも、iPhone 5c 16GBモデルで60800円という高い価格設定は、消費者にとっても企業にとっても障害になる。しかしながら、もし価格の安いSIMフリー端末が登場したらどうなるか。

米国で11月13日に、モトローラが発表した「モトG」という端末が、その可能性を具現化するかもしれない。

「モトG」は、iPhone 5sよりも大きく解像度も高い4.5インチ720p HDディスプレイを備えたSIMフリーのアンドロイドスマートフォンだ。クアッドコアのプロセッサを搭載し、起動速度は昨年のアンドロイド端末の最高峰だったサムスンGALAXY S3と同等と言われている。Android 4.3を搭載して12月に出荷される予定だが、2014年には最新のOSであるAndroid 4.4 KitKatにアップグレードすることを表明している。

最新鋭とは言わないまでも、必要十分な性能を備えたスマートフォンが、SIMフリーで8GBモデル179ドル、16GBモデルで199ドルと聞いて、耳を疑った。たとえば2012年の最高性能と同等のiPhone 5c 16GBモデルは、2年契約で99ドル、SIMフリーモデルで549ドルだ。もちろん、ほかのメーカーの同等の性能を持つSIMフリーではないアンドロイド端末よりも安いし、グーグルが直接販売しているSIMフリーのスマートフォンNEXUS 5の16GBモデル349ドルよりも安い。

ターゲットはこれまでスマートフォンを持っていなかった層や新興国のユーザーかもしれないが、先進国であっても、常に最新の性能を利用したいというユーザーでなければ十分な性能を備えているし、2年縛りもないため、好きなタイミングで最新の「モトG」に乗り換えながら使っていくこともできるだろう。

ちなみに、モトローラは2012年5月22日にグーグルによる買収が完了しており、2013年に多彩なカスタマイズが可能なハイエンドスマートフォン「モトX」をリリースし、買収後2作目が「モトG」となる。

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