ブーム再び?“工場萌え"の秘密兵器が登場 これからの工場見学はiPhoneで気軽に

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実際にアプリをダウンロードしてみると、製鉄所の場合は原料置き場からコークス炉、高炉、製鋼工程、製品出荷まで鉄がどうやって作られるか一連の流れを見ることができる。アプリ開発に協力したJFEスチールも「工場見学には積極的に対応しているが、どうしても受け入れられる人数には限りがある。このような取り組みには積極的に対応していきたい」(広報部)としている。

狙うは「工場萌え」ブーム再燃

今回は企画を立てるところから、撮影の交渉などに時間がかかり、開発には約5カ月を要した。類似のアプリがないため、松田係長もどの程度ダウンロードされるか見通しは立たないとするが、「反響がよければ第2弾、第3弾の工場見学アプリに取り組みたい」と期待を込める。

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アプリのトップ画面から、3カ所の工場を選択できる

この「まるごと工場見学」は元々教育目的で開発されたアプリではあるが、一部のコンテンツは有料となっている。

「本来であれば無料が望ましいが、開発にはそれなりの費用がかかっている。次のアプリを開発するためにも一部を有料にせざるをえなかった」(松田係長)

アプリそのものもファイルサイズが877MBと、スマホで見るにはやや重い。工場萌えや工場見学ツアーも一時に比べてメディアへの露出が減り、ブームは下火になっているようにも見える。はたして、このアプリで新たな需要を掘り起こすことができるか。

松浦 大 東洋経済 記者

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まつうら ひろし / Hiroshi Matsuura

明治大学、同大学院を経て、2009年に入社。記者としてはいろいろ担当して、今はソフトウェアやサイバーセキュリティなどを担当(多分)。編集は『業界地図』がメイン。妻と娘、息子、オウムと暮らす。2020年に育休を約8カ月取った。

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