ブーム再び?“工場萌え"の秘密兵器が登場 これからの工場見学はiPhoneで気軽に

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アプリの中でも、製鉄所は最もビューポイントが多い

このアプリには3工場、15カ所のビューポイントが設けられている。11カ所は無料で見られるが、4カ所と各ポイントのパノラマ動画を見る際には有料となる(200~600円)。

今までも工場見学に関するアプリはいくつかあったが、今回のアプリのように工場内部の様子をバーチャルに体験できたり、360度自由に視点を変えることのできるアプリはなかった。開発を担当した東京書籍ICT制作部の松田研二係長は「学校教育関係者や工場好きの人にダウンロードしてもらいたい」と語る。

デジタル教科書から発想をえる

東京書籍は教科書の版元として有名な出版社だ。今年3月には9教科14科目でiPad向けのデジタル教科書を発売している。このうち、「新編化学基礎」はJFEスチールの協力を得て、製鉄所の中でどのようにして鉄が作られているのか「製鉄所をのぞいてみよう」というプログラムを加えていた。

発売以来、「先生から『なかなか学生を実際の製鉄所に連れて行けないが、この映像ならわかりやすい』と大評判だった」(松田係長)。

需要が大きいと判断した松田係長は、デジタル教科書から工場見学の部分だけ切り出し、専用のアプリを作ろうと考えた。しかも、ただ単に映像を流したり、写真を並べるのではなく、360度自由に動かすことができるパノラマ写真や動画を盛り込み、既存の書籍や雑誌とはひと味違う視点を打ち出した。

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