英語発音に自信がない人に教えたいコツ3選 「外国人に通じる」ためには自信も必要だ
日本人特有のカタカナ発音が英語として良いか悪いかと聞かれたら、ほとんどの人が悪いと答えるだろう。では、世界的に見ると、どれほど悪いのか。
やや古いが、イギリス・サウサンプトン大学のジェニファー・ジェンキンズ教授が2007年に発表した大規模な調査がある。その中から、日本人、中国人、インド人、ブラジル人、スペイン人、ドイツ人、スウェーデン人(各20人程度)の話す英語が「国際的コミュニケーションで容認されるか」を、ネーティブスピーカー26人が評価したものを紹介しよう。
結果をランクで示すと、上から順に、スウェーデン人英語→ドイツ人英語→インド人英語→スペイン人英語→ブラジル人英語→日本人英語→中国人英語の順であったという。強い癖のあるインド英語が思ったよりも上位にあるのは、英語を話すインド人が本国のみならず世界中に多くいるため、耳慣れているからだろう。
日本人の英語発音に対する評価はやはり低い。コメントには、「ほとんど理解不能」「妙なメロディのよう」「拷問」のような厳しいコメントが並ぶ。日本人発音のどこが悪いのだろうか?
3つ注意するだけで発音が劇的に改善
発音と聞くと、母音や子音を思い浮かべる人が多いだろう。典型的にはLとRの区別である。昔は、アメリカのレストランで「ライス・プリーズ」と日本人発音で注文すると、rice(おコメ)ではなくlice(しらみ)が出てくるなどと言われたが、もちろんそんなことはありえない。個々の発音をきちんとできるに越したことはないが、場面や文脈で判断できるので、実はさほど気にすることはない。
それよりもはるかに重要なのは、文全体の強弱のリズムやイントネーション(上がり下がり)である。これは音声学・音韻論に基づく発音指導の常識となっている。
日本人の場合、次の3点に注意するだけで、発音全体は劇的に改善する。
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