日経平均は238円安、米ハイテク株安で警戒  TOPIXも反落、日産株の売買が東証1部の6%に

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 11月20日、東京株式市場で日経平均は反落した。前日の米国株市場でナスダック総合が3%安と急落。株価ボードに映る通行人。東京で撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 20日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落した。前日の米国株市場でナスダック総合が3%安と急落。外部環境を嫌気した売りが優勢となり、下げ幅は一時300円に迫った。押し目買いで持ち直す場面があったが、アジア株の下落が重荷となり、後場に売り直しの流れとなった。カルロス・ゴーン会長が逮捕された日産自動車<7201.T>は一時6%を超す下げとなった。

TOPIXも反落。東証1部の売買代金は2兆3369億円と商いは低調。銘柄別では日産がトップとなり、1部全体の約6%を同社株の売買が占めた。

米アップル<AAPL.O>が生産動向を巡る報道で売られたことを背景に、電子部品株は総じて軟調。ソフトバンク<9984.T>が一時5%を超す下げとなり、1銘柄で日経平均を約49円押し下げる要因となった。「世界的にハイテク株が売られる中、日産のカルロス・ゴーン会長が逮捕されたことが、投資家心理を冷やした面もある」(東洋証券ストラテジストの檜和田浩昭氏)との声が出ていた。

業種別では陸運、電気・ガスが上昇率上位にランクイン。電気・ガスは年初来高値を更新した。日産は下落したものの、輸送用機器は小じっかり。その他製品、石油・石炭がさえない。東証REIT指数も年初来高値を更新したが、朝高後は上値が重く、小幅安で終了した。

個別銘柄では日産のほか、三菱自動車工業<7211.T>が6.85%の大幅安。終値ベースで下落率は日産の5.45%を上回った。仏ルノー<RENA.PA>、日産、三菱自で会長を務め3社連合の中心的役割を果たしてきたゴーン日産会長の逮捕により、連携体制の維持に支障が生じる可能性が懸念された。

半面、不二製油グループ本社<2607.T>が高い。業務用チョコレート製造の米ブロマーチョコレートを買収すると19日に発表しており、事業拡大を期待した買いが入った。

東証1部の騰落数は、値上がり734銘柄に対し、値下がりが1294銘柄、変わらずが84銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値     21583.12 -238.04

寄り付き   21582.69

安値/高値  21526.95─21687.12

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1625.67-11.94

寄り付き     1621.90

安値/高値    1618.69─1631.25

 

東証出来高(万株) 143070

東証売買代金(億円) 23369.86

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