弱気充満の市場に「意外な株高」の可能性

ハイテク株や一部の中小型株は売られすぎだ

株式市場では悲観派が台頭。だが筆者は年末に向けての株高の可能性を指摘する(写真:shiii/PIXTA)

10月の株価の大波乱は、同26日の日経平均株価2万0971円で底を打ったかに見えた。だが、その後の伸びには力がない。逆に下値不安を感じる局面が続いている。

理由は、といえばあまりに不透明材料が多いためだ。ごく一部を除いて解決のメドが立たず、株価反転のきっかけがつかめない。

株価は「悪材料テンコ盛り」の中でも踏ん張っている

その不安材料を列挙すると、①米中両国対立の長期化(緊張と緩和を繰り返し、その度にダウ500ドル単位が上下して日経平均を悩ます。その結果市場参加者に厭戦気分が台頭)②止まらない原油安(史上最長の12営業日続落など)、③アップルショック、ハイテク・半導体株の低迷。次世代技術革新への不信感、④ゴールドマン・サックスへのマレーシア政府による手数料返還請求は個別材料としても、上下院のねじれ決定で金融規制「緩和期待の後退」、⑤英ブレグジットのこじれ、⑥伊財政問題、⑦独政局不安、⑧日米物品貿易協定(TAG)への不透明感⑨米金利上昇一服でも消えない新興国通貨不安、など9つが挙がった。これら以外にもまだまだ挙げることができ、切りがないほどだ。

しかし、この状況の中で相場が10月の2万0971円や3月の2万0347円を切らないのはなぜか。10月の波乱は企業業績の大幅悪化を危惧したものだったが、「GAFA」 や半導体のエヌビディアなど象徴的に売られた銘柄もある割には、全体としては日米共に増収増益を保っている。特に日本では、ソニー、村田製作所、コマツ、トヨタ自動車など、主力企業は期待通りの上方修正を出し、日経平均予想EPS(1株益)は史上最高の1780円となった(先週末は約1775円)。

マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ほしいのは「つかれない家族」
  • 就職四季報プラスワン
  • 赤木智弘のゲーム一刀両断
  • 日本野球の今そこにある危機
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
地銀 最終局面<br>首相が追い込む崖っぷち

遅々として進まなかった地銀再編。しかし菅義偉首相は明確に踏み込みました。全国の地銀はどう動くのか、現状を徹底取材。今後起こりうる地銀再編を大胆予測。さらにビジネスモデルや行員の働き方にも注目し、地銀が生き残る道について探りました。

東洋経済education×ICT