「SNS映え」に没頭する日本人はヤバくないか 人生100年時代「3人のパートナー」が必要だ

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坂口:またAIをはじめとするテクノロジーの発達によってこれからの世の中、すべてのモノが合理的になるかと思ったら、実はそうでもない。今後はむしろスピリチュアルな世界の人気が高まっていくとも思うのです。

辛酸:AIにも魂が宿るとかAI同士が話すとか、オカルトや怪現象の話もありますね。

坂口:AIが発達しすぎると「なぜその答えになったのか」という導いた経緯と結論が理解できない「ブラックボックス化」が起こる。AIがディープラーニングで行っていることを突きつめて考えると、実は人間の細胞回路でやっている動きと同じだといいます。ディープラーニングでは、通常の理解ではわからないことを多層的に処理しているのです。

未来は希望しかない

辛酸:AIのブラックボックス化もスピリチュアルも、人間の論理的な思考からかけ離れたものがありますね。

坂口:とはいえ、AIが出した結論と、人間が直感的に出した結論が一緒になるかもしれませんけどね。「これまでのデータから、こういう宣伝広告を出したほうがいい」というAIの結論が、ビジネスパーソンの直観と近いかもしれない。だから、AIはうまく活用すればいいし、過去に前例のないものを生み出そうと思ったら、やはり人間のひらめきは必要でしょう。

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辛酸:そうなると決してAIは私たちの仕事を奪う脅威ではなくなるかもしれませんね。最後にはたして私たちは、未来に希望は持てるのでしょうか?

坂口:希望しかないと思います。むしろこんなに便利になり続けている世の中で、どうして昔に戻りたいと思う人がいるのか僕には理解できませんね。スマホ1台あれば、インドにいる友だちにも1秒でメッセージを届けることができる。こんなすごい世界ないですよ。そんな中で人間にしかできない意外な組み合わせや自由な発想ができたら、最高だと信じています。

(構成:アケミン)

坂口 孝則 未来調達研究所

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さかぐち・たかのり / Takanori Sakaguchi

大阪大学経済学部卒。電機メーカーや自動車メーカーで調達・購買業務に従事。調達・購買業務コンサルタント、研修講師、講演家。製品原価・コスト分野の分析が専門。代表的な著作に「調達・購買の教科書」「調達力・購買力の基礎を身につける本」(日刊工業新聞社)、「営業と詐欺のあいだ」(幻冬舎)等がある。最新著は「買い負ける日本」(幻冬舎)。

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辛酸 なめ子 漫画家、コラムニスト

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しんさん なめこ / Nameko Shinsan

東京都生まれ、埼玉県育ち。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。近著は『大人のコミュニケーション術』(光文社新書)『おしゃ修行』(双葉社)『魂活道場』(学研)など。

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