日経平均小反発、再度のリスクオフはあるか 方向感なく推移、自動車株などに買い戻し

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 11月14日、東京株式市場で日経平均は小反発となった。前日大幅安の反動で自動車株などに買い戻しが先行。一時は200円近く上昇したが、2万2000円に接近すると戻り待ちの売りが出て伸び悩んだ。写真は都内で9月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 14日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小反発となった。前日大幅安の反動で自動車株などに買い戻しが先行。一時は200円近く上昇したが、2万2000円に接近すると戻り待ちの売りが出て伸び悩んだ。中国の低調な経済指標なども影響して下げに転じたものの、為替の落ち着きが支えになった。下値を売り込む動きもみられず、後場は前日終値を挟んで方向感なく推移。大引けはプラス圏に浮上した。

TOPIXは0.17%高。東証1部の売買代金は2兆4905億円だった。セクター別では電気・ガス、空運が上昇率上位に並んだ。米WTI原油先物が1年ぶりの安値圏に下落しており、燃料コストの低下につながるとの期待から買いが入った。金属、化学もしっかり。半面、石油・石炭製品、鉱業、サービス業が軟調だった。

市場では「米中通商協議が再開されたとの報道で貿易摩擦への懸念が若干後退したが、米景況感には以前ほどの力強さがない。原油価格が一段と下落すればオイルマネーによるリスクオフなども懸念される」(サクソバンク証券チーフマーケットアナリストの倉持宏朗氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、東京精密<7729.T>が大幅高。同社は13日、2019年3月期の連結当期利益予想を従来の128億円から136億円(前年比6.9%増)に上方修正すると発表し、好感された。半面、ヨロズ<7294.T>は大幅続落で年初来安値を更新した。13日に発表した19年3月期業績予想と配当予想の下方修正を嫌気した。米国取引先の生産台数減少や、メキシコ第2拠点の主要得意先における長期間の操業休止などが響いた。

東証1部の騰落数は、値上がり756銘柄に対し、値下がりが1292銘柄、変わらずが63銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      21846.48 +35.96

寄り付き    21851.13

安値/高値   21764.88─21990.41

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1641.26 +2.81

寄り付き     1640.98

安値/高値    1637.59─1649.97

 

東証出来高(万株) 143201

東証売買代金(億円) 24905.61

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