アップル関連株が軒並み大幅下落した事情 年末休暇シーズン中の売り上げに暗雲

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(写真:REUTERS/Soe Zeya Tun)

iPhoneの売り上げ伸び悩みを指摘する各種の指標を受け、11月13日にはアジアのアップル製品の組立工場や大手サプライヤーの株価が大幅に下落した。

台湾を拠点とする電子製品組立工場、鴻海精密工業(フォックスコン) の株価は3パーセント以上の下落、そして競合のペガトロンの株価は5パーセント以上の下落となった。いずれの企業にとっても、アップルは大口顧客である。

アップルの株価は12日、サプライヤー3社が来る年末ホリデーシーズンのiphoneの売り上げ予想を下方修正したことから、過去3カ月で最低の水準まで下落した。

最新版iPhoneシリーズの顔認証技術における主なサプライヤーとしてしられるLumentum Holdings Incは収益予測を7000万ドル削減した。また画面製造を担うジャパンディスプレイは業績予想を下方修正するにあたり、スマートフォンの需要低下について言及。そんな中でイギリスの半導体製造会社のIQEは、今年の業績低下が予想されると述べた。

新興市場で異変

今月初めにアップルは、年末休暇シーズン中の売り上げがインドや外貨為替負担を含む新興市場の弱さによって、ウォール街の予測から外れると警告した。

アップルはiPhone XRの発送を事前予約の2週間後、10月26日に開始した。同社はそれよりも高価なiPhone XSとXS Maxをそれよりも1カ月以上前に発売している。

台湾を拠点とするその他のアップルのサプライヤーの株価もまた、13日に急落した。世界最大の契約規模を誇るチップ製造会社、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニーの株価は2.6パーセントの下落、そしてカメラレンズのメーカーである大立光電股份有限公司は3.6パーセント滑り落ちた。台湾加重平均指数は1.6パーセント程下落であった。

この地域のアップルの他サプライヤーの中でも、香港に本拠を置く音響部品メーカー、瑞声科技は株価が6%以上下落した。

アップルの積層セラミックコンデンサのサプライヤーで、韓国の電子部品サプライヤーであるサムスン電子の株価は5パーセント以上下落し、LG Innotek Co Ltd は9.5パーセントの落ち込みを見せた。

(執筆:イーモウ・リー、編集:ステフェン・コーツ)

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