「eスポーツ」がゴルフ離れの救世主になるか 「みんなのGOLF」を通じた若年層開拓にも勝機

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USGAのグローバルコンテンツ・メディアディレクターのナビン・シン氏は「今日、多くの人がeスポーツを競技し、見ており、メディアやエンターテインメント業界で最も急成長を遂げている。WGTとTopgolfのサポートにより、初めてのバーチャル全米アマチュア選手権を開催し、ゴルフに新たなeスポーツの体験をできるようになる。これは、世界中の新しい視聴者とつながるUSGAの継続的な取り組みのステップです」と、話した。

実際にこの10年間、すでにWGTとUSGAがコラボして“バーチャル全米オープン”が行われていて、470万人が参加した。今年だけでも350万ラウンドがプレーされている。

少子高齢化でゴルフ参加人口減少という問題に直面している、日本のゴルフのeスポーツへの取り組みはどうであろうか。

日本はゲーム大国だ。任天堂、そしてソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下SIE)のプレイステーションと世界に誇るハードとソフトを提供している。その中で、ゴルフゲームとしては多くのシェアを持つ「みんなのGOLF」を提供しているSIEにゴルフのeスポーツの可能性について取材してみた。

左から(株)ソニー・インタラクティブエンタテインメント  Worldwide Studios JAPAN Studio『New みんなのGOLF』 シニアプロデューサーの本村健太郎氏、(株)スマイルコネクト・イー 代表取締役「みんなのGOLF」シリーズプロデューサーの小林康秀氏、(株)フォワードワークス「みんゴル」総合プロデューサーの川口智基氏(筆者撮影)

世界で最も親しまれているゴルフゲームといえる

初代プレイステーション(PS)は1994年に発売され、1億台以上販売されている。初代発売から24年が過ぎ、最新プレイステーション4(PS4)までで、世界中で5億台以上販売されている。

プレイステーションのソフトの中でも、1997年に発売され20年以上が経った「みんなのGOLF」は全7タイトルで、その他オンライン版などを含めると14作品が出ている。世界シリーズ累計で1400万本(2017年3月時点)販売されている。

世界15カ国語(日本語、UK英語、US英語、簡体中国語、繁体中国語、韓国語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ラテンスペイン語、ポルトガル語、ブラジルポルトガル語、ドイツ語、ポーランド語、ロシア語)に翻訳されているが、もちろん主要マーケットは日本だ。

本格的なゴルフが楽しめることから世界中で人気の「みんなのGOLF」(画像:©Sony Interactive Entertainment Inc.)

2017年4月に提供されたSIEの子会社であるフォワードワークスが提供しているスマホ版の「みんゴル」(スマホ版の正式名称は「みんゴル」で、PS版は「みんなのGOLF」でブランドの使い分けをしている)はこの10月に600万ダウンロードを達成した。

重複する部分もあるであろうが、単純に足し合わせると2200万人が「みんなのGOLF」をプレーしていることになる。

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