日経平均は小反発、中国株高や円安が支え  「下値をたたく材料がなくなって来た」の声も

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 11月12日、東京株式市場で日経平均は小反発となった。前週末に米国株が下落した流れを引き継ぎ、朝方は売りが先行。下げ幅は一時200円を超えた。その後、円相場が1ドル114円付近まで弱含んだことや上海株がしっかり推移したことを支えに切り返した。写真は東京証券取引所で10月撮影(2018年 ロイター/Issei Kato)

[東京 12日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小反発となった。前週末に米国株が下落した流れを引き継ぎ、朝方は売りが先行。下げ幅は一時200円を超えた。その後、円相場が1ドル114円付近まで弱含んだことや上海株がしっかり推移したことを支えに切り返した。午後は手掛かり材料に乏しく、プラス圏で小動きとなった。

TOPIXは前日比0.06%安だった。セクター別では繊維、機械、鉱業、空運などが上昇率上位に並んだ。一方、石油・石炭製品、非鉄金属、海運などは軟調だった。

日経平均は朝方に2万2000円を割り込まなかったことで安心感が出たという。市場からは「下値をたたく材料がなくなってきた。決算発表が一巡し、好業績銘柄への物色が入ってきている」(内藤証券の投資調査部長、田部井美彦氏)との指摘が出ていた。

一方、新興株市場は軟調で、東証マザーズ指数は2%超の下落となった。「投資家心理は回復していない。東証1部企業の決算は強弱入り混じる結果となり、新興株市場でリスクを取りづらい」(国内証券)との声もあった。

個別銘柄では、熊谷組<1861.T>がストップ高比例配分。同社は9日、2019年3月期の連結営業利益予想を従来の240億円から250億円(前年比8.5%増)に引き上げると発表し、ポジティブサプライズとなった。ダイフク<6383.T>は大幅高。9日に発表した中間配当予想の増額と通期業績予想の上方修正が好感された。

一方、三井金属鉱業<5706.T>は年初来安値を更新。同社は9日、2019年3月期の連結営業利益予想を従来の440億円から245億円(前年比50.5%減)に下方修正すると発表した。機能材料セグメントの主要製品であるキャリア付極薄銅箔の販売量の減少が見込まれること、金属価格が想定を下回って推移していることなどが影響するという。

東証1部の騰落数は、値上がり887銘柄に対し、値下がりが1142銘柄、変わらずが83銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      22269.88 +19.63

寄り付き    22121.70

安値/高値   22046.29─22324.01

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1671.95 -1.03

寄り付き     1663.89

安値/高値    1659.33─1677.00

 

東証出来高(万株)123161

東証売買代金(億円) 21529.89

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