コマツ、上方修正でも「不透明感払拭できず」

中国市場の建設機械需要に「急ブレーキ」

 10月29日、コマツは、2019年3月期連結業績予想(米国会計基準)を上方修正した。写真は同社のロゴ。都内にあるコマツの本社で2013年1月撮影(2018年 ロイター/Shohei Miyano)

[東京 29日 ロイター] - コマツ<6301.T>は29日、2019年3月期連結業績予想(米国会計基準)を上方修正した。上期に北米やインドネシアを中心に売上高が想定を上回ったことに加え、為替が予想よりも円安方向にあることなどを織り込んだ。

売上高は前年比6.4%増の2兆6620億円(前回予想2兆5030億円)に、営業利益は同41.9%増の3810億円(同3390億円)に、最終利益は同22.2%増の2400億円(同2260億円)に、それぞれ引き上げた。

下期も北米やマイニングを中心に需要が堅調に推移すると見込んでいる。

想定為替レートは、1ドル=100円から下期105円に修正。

売上高は2期連続、営業利益と最終利益は2008年3月期以来11年ぶりに過去最高を更新する見通し。

会社の営業利益予想はリフィニティブがまとめたアナリスト22人の予想平均値3858億円とほぼ一致する。

1株当たりの期末配当予想も48円から51円に増額修正した。この結果、年間配当予想は102円となり、前期実績の84円から18円増配となる予定。

会見した堀越健・最高財務責任者(CFO)は、先行きが懸念されている中国市場について「7月下旬に中国政府がインフラ投資の拡大方針を示したが、現時点ではその影響がプラスに出てきているというところまではいっていない」と指摘。「状況はまだら模様で、先行きの不透明感は払拭できていない」と慎重な見方を示した。

中国市場は建設機械需要に急ブレーキがかかっており、4─6月期は前年比54%増だったのが、7─9月期は同12%増と伸び率が鈍化している。

こうした状況を踏まえ、同社は中国市場の需要見通しについて、期初に立てた前年比20─30%増から10─20%増に下方修正した。前期実績は前年比80%増だった。

2018年4─9月期は売上高が前年比13.7%増の1兆3180億円、営業利益は同80.2%増の2003億円、最終利益は同23.2%増の1253億円と、いずれも過去最高を更新した。

北米やアジアなど良好な市場環境に加え、昨年4月に買収を完了した米国の鉱山機械大手ジョイ・グローバル社(現コマツマイニング)関連で一時費用が減少したことなどが利益を押し上げた。

(志田義寧)

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