米マイクロソフト、第1四半期純利益88億ドル クラウド好調、7―9月期は事前予想を超える

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 10月24日、米マイクロソフトの第1・四半期(7─9月)決算は、売上高と利益がそろって市場予想を上回った。ロサンゼルスで19日撮影(2018年 ロイター/MIKE BLAKE)

[24日 ロイター] - 米マイクロソフト<MSFT.O>の第1・四半期(7─9月)決算は、売上高と利益がそろって市場予想を上回った。クラウドコンピューティングサービス「アジュール」やクラウド型業務ソフト「オフィス365」に対する企業の需要拡大が追い風となった。

引け後の時間外取引で、マイクロソフトの株価は3.6%上昇。過去1年では21%超値上がりしている。2014年にサティア・ナデラ氏が最高経営責任者(CEO)に就任して以降は、株価は3倍に膨れている。ナデラ氏の指揮の下で同社はデータセンター向けのソフトやサービスにかじを切ってきた。

売上高は290億8000万ドルと、前年同期の245億4000万ドルから拡大し、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の279億ドルを上回った。

純利益は88億2000万ドル(1株当たり1.14ドル)で、前年同期の65億8000万ドル(同0.84ドル)から増加。1株利益は市場予想の0.96ドルを上回った。

パソコン(PC)用基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」などを含むパーソナル・コンピューティング事業の売上高は14.6%増の107億5000万ドルで、予想の101億3000万ドルを超えた。

オフィス365を含むプロダクティビティー・アンド・ビジネス・プロセス事業の売上高は18.6%増の97億7000万ドルと、予想の94億ドルを上回った。

アジュールとオフィス365、オンライン業務管理ソフト「ダイナミクス365」、ビジネス向け交流サイト「リンクトイン」の企業向けサービスを含む企業向けクラウドの売上高は前年比47%増の85億ドル。

調査会社カナリスによると、クラウドインフラサービスでは米アマゾン<AMZN.O>が4─6月期時点で30%超のシェアを握り首位を走っているが、マイクロソフトのシェアも前期の16%から18%に拡大し、追い上げている。

7─9月期のアジュールの売上高は76%増。ただ、伸びは前四半期の89%から鈍化した。

マイクロソフトのIR担当幹部、クリスティン・チェスター氏は電話で「企業向けクラウドの粗利益率は62%と前年比で4ポイント上昇した」と説明。「かなりの上昇で、アジュールの粗利益率の大幅改善がけん引している」と述べた。

ハイテク関連の調査・助言会社ISGのプリンシパルアナリスト、ブレア・ハンリー・フランク氏は、アジュール売上高の伸び鈍化に投資家は注目していると指摘。

「これまで80─90(パーセント)台だったものが76%に鈍化したのは興味深い。これがどういう意味なのかはまだ不明だ」と述べた上で、「売上高の拡大に伴って成長率がやや鈍化することになるのは明白だ」とした。

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