コンビニは「糖質制限ランチ難民」の救世主だ 「隠れ糖類」を取らないためのチェック法

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ただ、コンビニの食品に関して少し注意したいのが、意外なところに使われている砂糖などです。

最近、大豆(ソイ)で作ったとことを宣伝文句にした携帯食品が出されていますが、これらにはドライフルーツや糖類が大量に入っていることが多く、糖質が多く含まれます。

大豆を主にしたお菓子なども、砂糖が多く使われています。

こうした商品は、大豆のイメージから健康に良いと思われがちですが、糖質制限食にとっては無意味です。 

大豆というイメージに惑わされず、包装に記してある成分表を見て、糖質の量をチェックして選んでください。

また、「五穀~」とか健康イメージを打ち出したパンやお菓子などもあるようですが、糖質が多ければ糖質制限的には健康的とはいえず、おすすめできません。

同様に、コンビニで多く売られている栄養ドリンクも、糖類がたっぷり含まれているので注意してください。最近は「糖質ゼロ」の栄養ドリンクも出てきているようですが、これならOKでしょう。

包装の成文表で糖質量をチェック

一見同じような食品でも、実は、糖質の量はかなり違う場合があります。

たとえば、コンビニやスーパーで「するめ」を買うとします。同じするめでも、天日干しをしてそのまま裂いただけのものと、そこに甘い味付けを加えたものとでは相当に糖質の量が違っています。

前者の場合、100g中の糖質は1.6gほどですが、後者の場合だと100g中に30gも含まれていることがあるのです。「するめだから大丈夫」と思って100g入りのものを1袋食べても、前者のものならばたしかに問題ありませんが、後者のものだと30gも糖質を摂ることになります。

こうした失敗を避けるために、食品を購入するときには、包装に記されている成分表を念のために見るのがよいでしょう。現在、日本では食品の成分を明示することが義務づけられていますから、生鮮食品以外にはだいたいのものに成分表が付いています。また、商品パッケージがなくラベル表示できない惣菜などについても、各コンビニのホームページで栄養成分表を公開していますのでご参照ください。

成分表には、100g中に糖質あるいは炭水化物が何g、という形で表示されています。食品やメーカーによって、表記が糖質と炭水化物とに分かれており統一されていません。

でも、炭水化物とは“糖質+食物繊維”ですから、炭水化物として記された数字より糖質が多いことはないわけです。

そこで、炭水化物として書いてある場合には、糖質はそれ以下だと思って読んでください。食物繊維が50パーセント以上の食品などあまりありませんから、実際の食品選びでは、糖質と炭水化物は同じだとおおまかに思っていてもさほど問題はありません。

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