「ターボエンジン」開発が映すホンダの危機感

高出力ながら低燃費を実現

開発した排気量1リットルのターボエンジンを搭載した試作車

ホンダが次世代エコカーエンジンを巡り、直噴ターボ(過給器)エンジンを強化している。11月19日、直噴ターボ方式を採用した次世代の低燃費ガソリンエンジンを開発したと発表した。

新たに開発したのは、排気量1リットル・3気筒、同1.5リットル4気筒、同2リットル4気筒の3種類の直噴ガソリンターボエンジン。ターボを用いることで、それぞれ、小さな排気量ならではの低燃費と、より大きな排気量の自然吸気エンジンに相当する高出力を実現したという。

直噴ターボは欧州勢の得意分野

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2リットルエンジンを搭載した試作車

スポーツモデルへの搭載を想定している2リットルエンジンは、従来の3.5リットルV型6気筒自然吸気エンジンに比べてトルク(力)、燃費でそれぞれ10%以上向上させた。パワーアップ重視で、2015年発売の「シビックタイプR」に搭載する。

また1.5リットルエンジンは、従来の1.8リットル自然吸気エンジンに比べ、トルクで45%以上、燃費で15%以上向上、1リットルエンジンはそれぞれ15%、20%以上向上させた。2リットルエンジンに比べ、燃費性能向上に比重を置いている。15年以降、主に海外向け市販車に搭載されていく見込みだ。

今回、ホンダが発表した「直噴ターボ」方式のエンジンは、フォルクスワーゲンなど欧州メーカーが中心となって、燃費向上の中心的な技術として力を入れているエンジンの方式だ。これまでホンダやトヨタ自動車が電動モーターを組み合わせたハイブリッドエンジンに力を入れてきたのに対し、欧州勢は、電動部品によるコストアップや重量増加による高速巡航時の燃費性能の悪化を嫌い、小排気量の直噴ターボエンジン、いわゆるダウンサイジング直噴ターボを推進してきた。

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