日経平均一時1000円超安、今年3番目の下げ  米株急落、アジア市場にも株安が連鎖

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 10月11日、東京株式市場で日経平均は大幅反落。終値は915円安で9月10日以来、約1カ月ぶりの安値水準で引けた。下げ幅は今年3番目の大きさだった。写真は東京証券取引所で撮影(2018年 ロイター/Issei Kato)

[東京 11日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅反落。終値は915円安で9月10日以来、約1カ月ぶりの安値水準で引けた。下げ幅は今年3番目の大きさだった。10日の米国株が大幅安となった流れを引き継ぎ、朝方から売りが先行。香港、上海、台湾などのアジア株が連鎖的に下落し投資家心理を悪化させた。前日に安川電機<6506.T>が業績予想の下方修正を発表したことで企業決算への期待感も後退した。先物への投機的な売りが下げを加速させ、下落幅は一時1000円を超えたが、大引けはやや下げ幅が縮小した。

TOPIXも3.52%安と大幅反落。東証1部の売買代金は3兆7587億円と膨らんだ。33業種全てが下落する中、石油・石炭製品、鉱業、機械、精密機器、非鉄金属などが値下がり率上位にランクインした。

外部環境の悪化に加え、あす12日の10月限日経平均先物ミニ・オプションSQ(特別清算指数)算出を控え、先物にポジション調整売りが出たとみられている。市場では「米金利上昇を背景とする米株安でアジア市場にリスクオフムードが広がった。米景況感に大きな変化はないものの、前日の米株市場ではハイテク株だけでなく、高級ブランドの一角も下げが大きい。米中摩擦の影響が消費に波及するかどうか気がかりだ」(サクソバンク証券チーフマーケットアナリストの倉持宏朗氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、安川電機<6506.T>が大幅安。同社が10日、2019年2月期の連結業績予想の下方修正を発表し、嫌気された。半導体投資の減速と中国市場の弱含みを反映し、最終利益の見通しを前年比12.6%増の470億円(前回予想500億円)に引き下げた。半面、エービーシー・マート<2670.T>は続伸した。10日に発表した2018年3―8月期決算で、連結純利益が前年同期比5.2%増と堅調だったことを好感した。

東証1部の騰落数は、値上がり56銘柄に対し、値下がりが2050銘柄、変わらずが4銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      22590.86 -915.18

寄り付き    23043.37

安値/高値   22459.02─23051.19

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1701.86 -62.00

寄り付き     1729.81

安値/高値    1694.76─1730.41

 

東証出来高(万株) 195248

東証売買代金(億円) 37587.28

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