十勝産小麦を使ったパンは他と何が違うのか 生産者と製造業者が支えるブランド力
杉山さんの決意は吉と出たか、凶と出たか。その答えは、開店直後からお客さんでにぎわう店内を見れば明らかだ。
生産者と製造者が顔の見える関係にあるのが十勝の強み
「十勝産小麦は、デンプンがもちもちしているから、やわらかく甘みのあるパンに仕上がります。さらに、おなじ十勝産食材と掛けあわせると相乗効果でより美味しくなる。生産者と製造者が顔の見える関係にあるのが十勝の強みですね」
2016年、満寿屋商店は東京目黒区に「満寿屋商店 東京本店」を開店。ここでは前田農産のゆめちからを使用した食パンを開発。もっちり、しっとりした生地のゆめちからの食パンは、都内のパン好きからも高い評価を獲得している。
杉山さんは今後も都内でも取り扱い店舗を増やしていくつもりだ。小麦農家のパートナーシップ制度も設立し、提供農場には前田農産の名も挙がった。十勝産小麦の価値は生産者、製造業者によってゆっくりと、しかし着実に醸成されていくのだ。
(Writer : NAOYA NAKAYAMA / Photographer : SATOSHI TACHIBANA)
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