平和賞はコンゴ医師とイラク女性活動家に 性暴力被害者を支援

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 10月5日、ノルウェーのノーベル賞委員会は、2018年のノーベル平和賞をコンゴ民主共和国で性的暴力による被害者救済に取り組む医師のデニ・ムクウェゲ氏(右)と、イラクで過激派組織「イスラム国」に性奴隷として拘束され生還した人権活動家のナディア・ムラド氏(左)に授与した(2018年 ロイター/Lucas Jackson/Vincent Kessler)

[オスロ 5日 ロイター] - ノルウェーのノーベル賞委員会は5日、2018年のノーベル平和賞をコンゴ民主共和国で性的暴力による被害者救済に取り組む医師のデニ・ムクウェゲ氏と、イラクで過激派組織「イスラム国」(IS)に性奴隷として拘束され生還した人権活動家のナディア・ムラド氏に授与した。

委員会は表彰に「両氏はそれぞれのやり方で、戦時中の性的暴力についてさらに明らかにし、加害者に責任を負わせることに貢献した」と記した。

ムクウェゲ氏はコンゴ東部のブカブで1999年に「パンジ病院」を設立した。毎年何千人もの性的暴力の被害女性の治療に当たってきた。

ムラド氏は、イラクにおけるヤジーディ教徒と難民、女性の権利のために活動している。2014年にイラク北部モスルでISに拉致され、「性奴隷」にされた経験を持つ。ムラド氏の母親と6人の兄弟はイスラム教への改宗を拒否し、ISに殺害されたという。

授賞式は12月10日にノルウェーのオスロで行われる。

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