京急、「キワモノ」企画の次は女子ウケ路線? お騒がせ電鉄、動物&スイーツで好感度上げ

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続いてコツメカワウソの「嵐」が、マリンパークの係員に抱かれて登場。コツメカワウソは絶滅危惧種に指定されているそうだ。人見知りなのか、係員にべったり甘えっぱなしでかわいく、タヌキのような愛嬌のある顔をしている。かつてテレビ番組でタレントのローラさんと共演していたそうなのだから、カワウソ界ではスター的存在だと察する。

動物たちが近くに来ると、子どもたちは歓声を上げ、親たちは一斉にカメラを向けた。基本的に「お触りNG」なのが残念だが、普段近くで見ることのない動物と“乗り鉄”できたのは、この上ない喜びであった。

海の生物の標本やはく製などを展示する特別車両(編集部撮影)

珍しい海の生物の標本やはく製などを展示する特別車両では、子どもたちが食い入るように見ていたのが印象的だ。夏休みのいい思い出になったはずである。

この列車は、品川を出ると三浦海岸までノンストップ。ほとんどの種別が停車する横浜をすっ飛ばすのは気持ちのいいものである。三浦海岸到着後、乗客たちは意気揚々とバスでマリンパークへ向かった。

マリンパーク社長「お客さまへ恩返し」

ペンギンが登場すると乗客は一斉にカメラを向けた(編集部撮影)
間近で見るペンギンに子どもたちも興味津々(編集部撮影)

この日のイベント列車について、京急油壺マリンパークの草川晴夫社長に話を聞くと「ここまで大きくなれたのはお客さまのおかげだと思っています。今回は小さな規模ですが、皆さんに楽しんでもらおうと思い企画しました。これからも恩返しできるように、楽しいイベントをやっていきたい」と意気込んだ。

電車にペンギンたちを乗せるという話題作りを欠かさない京急。参加者の中には、SNSで動物とたわむれる様子をアップしている人も。SNSで話題になれば、京急だけでなく三浦半島全体のイメージアップと集客に期待ができる。

続いての取り組みは、京急と沿線地域がタッグを組んだ若い女子へのアプローチである。

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