韓国が作る「北朝鮮美女図鑑」の驚くべき中身 キレイなお姉さんが色々と教えてくれる?
前出のソン氏は、「韓国と北朝鮮のメディアがなぜ、これほど違ったものになったかを研究するのは意義深い」と話す。また、南北融和が深まれば、両国メディアが共同作業を行う場面が増えるかもしれないとも言う。
韓国政府は6月、聯合ニュースに対して北朝鮮メディアと協同して両国メディアの橋渡し役を担うべきだ、との要望を口にした。現在の対話プロセスにおいては「新たな発想やクリエイティブな知恵」が役に立つ、とのスタンスだ。
北朝鮮の普通の生活を見てみたい
「NKシグナル」がヒットするかどうかは、まだわからない。本稿締め切り時点での再生回数は2000回にも達しておらず、世の中に拡散しているとは言いがたい状況だ。
だが、この動画は準国営通信社の資金で制作されている。また、ユーチューブの動画説明にも「かわいい女の子がどんどん登場するよ!」といった宣伝文句が躍っており、引き続き類似のコンテンツが配信される可能性はある。
投稿されたコメントを見ると、北朝鮮の普通の生活をのぞいてみたいという欲求が視聴者の間に存在する様子もうかがえる。
「人気少女」や「NKシグナル」のような動画に価値があるとしたらこの点だ――前出のファヒー氏は、そう指摘する。「北朝鮮の人々が将軍様ではなく、自分たちの日常について話しているのを見て心が和らいだ。そこには、どこか心温まるものがある」。
ファヒー氏が続ける。「私は以前、脱北者に北朝鮮人は韓国人みたいに気さくで温かい人たちですか、と質問したことがある。(日本の大学で教えている私は)日本人は人付き合いに関して冷たい人たちだと考えていて、北朝鮮人も同じように冷たい人たちなのかと思っていた。でも、この脱北者はこう言った。北朝鮮人のほうが韓国人よりももっと気さくで親切ですよ、と。(このような動画を通して)こうした点が、少しは理解されたのではないか」。
(文:オリバー・ホッサム)
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