韓国が作る「北朝鮮美女図鑑」の驚くべき中身 キレイなお姉さんが色々と教えてくれる?

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豪州メルボルン大学の上級講師、ソン・ジヨン氏(韓国研究)が語る。「女性の権利に敏感な教養ある西欧人からしたら間違いなく悪趣味で、目を背けたくなるような動画だ。でも、(男女平等なんて気にしない)愛国的な高齢の韓国人には、けっこう受けるかもしれない」。

ソン氏はまた、韓国の高齢者が好みそうな古くさい趣味が、動画に登場する女性の職業にも表れていると話す。

「もう、完全に時代遅れ。エアロビが韓国で流行っていたのは1980年代だし、幼稚園の先生や(別のエピソードに出てくる)スポーツ選手も人気があったのは1980年代。次のエピソードに出てくるのは、きっと看護師ね」(ソン氏)

韓国メディアは何を狙っているのか?

では、「NKナウ」で配信されている他の動画はどんな具合なのだろうか。実はその多くは、最近の南北融和がらみのトピックを扱っている。

たとえば、「イメージ戦略の転換! お茶目な金正恩(キム・ジョンウン)が登場」と題する動画では、北朝鮮メディアがいかに金正恩朝鮮労働党委員長をユーモアあふれる人物として描くようになったかが紹介されている。特に目新しい話題ではないが、韓国政府の上層部がこのところ強調しているポイントだ。

7月にケニアを訪問した李洛淵(イ・ナギョン)首相は、現地在住の韓国人に対して次のように語っている。「(北朝鮮では)多くの変化が起こっている。金委員長もついに国民の生活が何よりも大切だと考えるようになってきたように見える。私はこれこそが最重要の変化だと考える」。北朝鮮の強制収容所には今も数十万人が収容されているとみられるが、こうした人々がこのような発言を聞いたら、いったいどう思うだろうか。

また、聯合ニュースを含む複数の韓国メディアは平壌支局を開設したがっているとの報道もあり、今後は南北メディアの連携が活発化してくる可能性もある。だとすれば、「NKシグナル」には、南北共同制作のテレビ番組が将来どのようなものになるか、それを予測するヒントが詰まっていると言えなくもない。言うなれば、北朝鮮のテーマと韓流の番組制作スタイルが出会う未来だ。

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