CMでは、きゃりーぱみゅぱみゅやピコ太郎、野性爆弾くっきーなど、人気の芸能人がスマホサイズの縦長動画で踊っています。芸能人はCMだけでなく個人アカウントでも投稿し始めています。スマホネイティブの中高生や独身の女性、若いママまで、ティックトックにはさまざまな人が動画を投稿しています。いったいティックトックにはどんな魅力があるのでしょうか。
LINE、ツイッター、インスタグラムに次ぐ人気
ユーザーに広がりを見せているティックトックですが、やはりはまっているのは中高生です。GMOメディアが2018年5月に発表した「女子中高生と動画サービスに関する調査」によると、「動画を視聴したことのあるSNS」では、LINEのタイムライン、ツイッター、インスタグラムに次いで、4位にティックトックがランクインしています。
つまり、中高生の3大SNSに次ぐ人気だということです。ティックトックを視聴したことがあると答えた中学生は46.8%、高校生は25.5%と、中学生の比率が高いことも特徴です。私が聞いた話では、女子小学生も夢中でティックトックを見ているとか。幼い頃から当たり前のようにYouTubeで動画を見ていた世代の心をがっちりつかんでいるのでしょう。
投稿されている動画は、音楽に合わせてダンスや手振りなどをしているものが多く、ティックトックで人気の曲や動きを真似て投稿しているパターンが目に付きます。それぞれハッシュタグを付けているので、これは何の動画かが瞬間的にわかります。さらに、再生された動画の画面を上に軽くフリックするだけで次の動画にスキップするため、片手で次々に動画を視聴し続けることができます。「この動画つまらない」と感じたら、即フリックで飛ばせるのです。このスピード感はインスタグラムのストーリーと同様で、ある女子高生は「もう画面をスライドして見るのはウザいから、インスタグラムでも投稿は見ない」と言っていました。スマホネイティブはどんどん情報を処理するスピードが上がっていることを感じます。
ティックトックで気に入った動画はいいねをしたり、投稿者をフォローすることができます。取材した中学生にフォローしているユーザーを聞いたところ、同じ中学生のかわいい女子を数人挙げてくれました。ティックトックで人気の投稿者は「Tik Toker(ティックトッカー)」と呼ばれ、ティックトックでのフォロワー数が多いことはもちろん、MixChannelやLINE LIVEなど他の動画配信サービスにも投稿しており、それぞれのサービスでフォロワーを集めています。ティックトッカーは、黒髪のボブや垂れ目風のメイク、真っ赤なリップなどオルチャンメイク風の人が多く、少し困り顔でダンスやキメ顔を繰り返す動画を配信しています。ティックトックには美顔効果もあり、目を大きく、アゴをほっそりさせる加工が施せるので、自撮りアプリ「SNOW」で撮影したような顔の女性も多く見かけます。
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