日経平均は3日続伸、円安基調が追い風 1カ月ぶり高値、引け前には利益確定売り
[東京 17日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続伸。終値は6月15日以来、1カ月ぶりの高値水準を付けた。国内連休中の米国株が底堅く推移したことや、1ドル112円台と円安基調を維持した為替相場が追い風となった。短期的な過熱感が意識されながらも日経平均は後場に上げ幅を一時200円超に拡大したが、大引け前には利益確定売りが出て伸び悩んだ。
TOPIXは0.87%高で終了。東証1部の売買代金は2兆5651億円。セクター別では石油・石炭や鉱業、非鉄金属、機械、電気機器の5業種が下落。上昇率トップは陸運で、食料品、海運が続いた。TOPIXの上昇率は日経平均(0.44%)を上回り、日経平均をTOPIXで割ったNT倍率は前週末の13.06倍から13.01倍に低下した。
アジア市場で上海株は下落した一方、人民元安は一服。中国市場の日本株への影響は限定的だった。ただ日経平均は直近、急ピッチで上昇していたこともあり、短期的な過熱感の高まりが警戒された。
市場では「ドルが112円台に入ってきている。小売企業の決算発表期を通過し、日経平均の予想EPS(1株利益)は切り上がった。これから本格化する3月期、12月期企業の決算発表を受け、EPSが上昇すれば日経平均がキャッチアップするような相場がイメージできる」(東洋証券ストラテジストの檜和田浩昭氏)との声が出ていた。
個別銘柄ではコロプラ<3668.T>が反発。14日、スマートフォン向けの主力ゲーム「白猫プロジェクト」を、任天堂<7974.T>の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」向けに発売すると発表した。発売は2020年の予定。任天堂はコロプラに対し特許権侵害に関する訴訟を提起していた。今回の発表は一部の投資家にポジティブサプライズとして受け止められたが、買い一巡後は戻り売りに押された。
半面、東宝<9602.T>が軟調。13日に発表した2018年3―5月期決算で、連結当期利益が前年同期比33.5%減の80億8700万円と大幅減益となったことが嫌気された。前年の「シン・ゴジラ」のようなヒット作品が少なかったことが響いた。
ソフトバンクグループ<9984.T>は年初来高値を連日で更新したが、前場後半から軟化。終値は12営業日ぶりの反落となった。
東証1部の騰落数は、値上がり1566銘柄に対し、値下がりが464銘柄、変わらずが70銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 22697.36 +100.01
寄り付き 22605.73
安値/高値 22575.42─22832.22
TOPIX<.TOPX>
終値 1745.05+14.98
寄り付き 1734.56
安値/高値 1731.84─1753.93
東証出来高(万株) 140373
東証売買代金(億円) 25651.81
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら