携帯型電池で法人市場を攻める「Omni」の正体 学校市場で成功した「意外なアイデア」とは?

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あらゆる電子機器の充電に対応する「Omni 20」249ドル(写真:Omnicharge)

Omni 20には、世の中で使われる多くの端子に対応する変換ケーブルが同梱されており、DC出力の電圧を変えることで大多数の機器の電源として使えるよう設計されている。さらには充電に関しても付属の充電器以外にも、市販のソーラーバッテリーなどからOmnichargeに充電が可能だ。

そのほか、Omnicharge充電時の入力電流・電圧管理や温度管理はもちろん、他機器へと供給するデバイスへの多重の安全管理も行われており、ノイズなどで機器を壊すこともない。さらには本機は各種接続機器に電流を出力しながら、同時にOmnicharge自身を充電するパススルー充電に対応する。

小型の「Omnicharge 13」149ドル(写真:Omnicharge)

OmnichargeにはDC出力を備えない小型のOmnicharge 13、USB Type-CのPD入出力に対応するOmnicharge Cといったバリエーションモデルもある。

製品について語り尽くすのは難しいが、類似する製品が登場している現在でも、高性能・高品質・高機能なモバイルバッテリーとしてほかに類を見ない製品となっている。

企業や店舗向けの「充電ステーション」

そして、このOmni 20が持つインテリジェント性(コンピューターを内蔵し、さまざまな制御を自律的に行っている)を活用し、同じくインテリジェント性を持つ充電ステーションで企業、店舗、文教施設向けに柔軟性の高い電源ソリューションを提供しようというのがPower Stationという製品だ。

Omni Power Stationは5台あるいは10台のOmni 20を充電する充電ステーションだが、内部にはコンピューターが内蔵されており、無線LANあるいは有線LANでインターネットと接続。さらにOmni Power Station専用設計のOmni 20とBluetoothで接続、集中管理できるよう設計されている。

このOmni Power Station専用Omni 20は、Bluetoothでの集中管理を行えるようになっているほか、単体発売版にはないQi(電磁誘導型ワイヤレス充電の業界標準)対応が含まれており、AC電源とUSB電源に加え、スマートフォンの無線充電も行えるようになっている。

Omni Power Stationは各Omnichargeの健康状態(充電サイクルや現在の残容量など)をBluetoothで収集し、クラウド上のサービスで一括管理可能となっており、メンテナンスサービスを組み合わせることで、バッテリーセルの状態に合わせて新しいセルへの入れ換えと古いセルのリサイクルを行うサービスも、販売代理店側のサービスで組み合わせることが可能だ。

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