「離婚タワマン夫婦」が陥る「住宅ローン地獄」

「とりあえず離婚」だけは絶対にやめよう

特に購入後5〜10年くらいは「こんなに元本が残っているの」と驚く人が多いようです。そんなときは、「任意売却」という方法で売却をします。任意売却は、収入の減少で住宅ローンが支払えなくなったときや離婚時の売却でオーバーローンになったときに、任意売却ができる不動産会社と融資をしている金融機関の間で売却を進めることです。メリットは競売にかけられるよりも高値で売ることができる点です。ただし、残債の支払い義務(金融機関との交渉で少ない月額での支払いが可能)は生じます。しかし、この場合、残債が支払えないと自己破産しないといけない事態も避けられないので、慎重に進めないといけません。

連帯債務と似て非なるもので、「ペアローン」があります。ペアローンは、夫婦それぞれ別の債務者となるので、1つの住宅に対して2つのローンを組むことになります。とはいえ、離婚後、家を半分にわけられないのは、結局、連帯債務と同じです。やはり平和的に解決するには、売却をしてローン残債を支払い、残りを財産分与するのがベストでしょう。

ただし、お子さんがいて、生活環境を変えたくないという理由で、どちらかがその家に住む場合は問題が発生します。ペアローンは「夫婦共有」名義ですが、ペアローンの返済中は「名義変更をする場合には、金融機関の承諾が必要」となる場合が多いからです。

「とりあえず離婚」だけは避ける

もし違反した場合は「一括返済」のリスクもあります。離婚により、どちらかの名義にするのは厳しいでしょう。住宅ローンの借り換えも難しいので、離婚時にはリスクがとても大きいのです。ペアローンはたくさん借り入れできるのが魅力ですが、経費も2倍になるので、もしこれから家を購入する方は、十分検討してください。

このように、離婚時の財産分与はとても面倒で、精神的にも苦しく、ついつい後回しにしがちです。また、離婚後2年は財産分与の請求ができるからと、「とりあえず離婚」という道を選んでしまう方もいます。しかし、やはり離婚前にしっかりケジメをつけておくべきです。特に、家の問題は離婚後に処理するのは、大きなトラブルの元です。人生100年、離婚後の人生も長いですから、いくらでもやり直しはできると思います。ですから、きれいに終わらせておきたいものです。

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