大人の男性には新品の「真っ白な服」が必要だ 35歳からの「清潔感を作る」5つのルール

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ルール⑤ スーツは色と素材とサイズ感で3年おきに見直しを

――男性ファッション、ビジネスという面で考えると、平日はスーツだけという方も多いと思います。

大草直子さん(撮影:梅谷秀司)

スーツに流行は必要ありませんから、自分の年収の何%などと、決めて買うとよいかと思います。あまり若いときから高級なスーツを着るのも不相応だし、かといって、年齢を重ねてからあまりにも安いものを着るのも似合わなくなってしまいますので。

スーツは名刺以上に自分を表す面があると思うので、自分に見合うものを何枚かそろえて、1つのものだけが劣化しないように、2日連続で着ないこと、を守っていれば大丈夫ではないでしょうか。

――以前のインタビューで、男性の洋服は数年おきに見直してアップデートするべきという話をされていたのですが、スーツも5年おきにチェックすることが必要でしょうか?

5年はちょっと長いと思いますよ。立場も変わっていきますし、3年おきに見直すと良いのではないでしょうか。買うときに、もし3年で「卒業」させても仕方ないと思えるくらいのお値段を考えておくのが良いと思います。

男性ファッションは、色と素材とサイズ感、その3点において見合ったものになっていれば素敵に見えると思います。あとは、今は機能素材なども充実しているから、そういう点で選んでも良いですね。

妻から夫へ、嫌われない的確なアドバイス方法は?

――女性から旦那さんへ、スタイリングする工夫など、何かオススメの言い方はありますか? あんまり口うるさく言っても嫌がられてしまいますよね。

一度その洋服を着てもらって、写真を撮ってみるのはどうでしょうか。そして、少し客観的に自分を見て、ご主人に判断してもらう。本当に似合っているかどうか。自分を客観的に見ることって難しいですから。

もし古い洋服をアップデートできていない場合は、「あなたの今のキャリアと、自信と、仕事の役職やステージに、この洋服は本当に合っていると思う?」と考えてもらう。ご夫婦で一緒に考えたうえで、選択と決断を繰り返していくことが大切だと思います。

「3年前、5年前のあなたとは違うんじゃないかしら?」など、階段を上がっているのだから、という伝え方が良いかもしれませんね。歳を重ねることは、マイナスではなくて、プラスなものですから。

実はわが家でも、夫は洋服を大切にとっておく人なので、ずっと着ていない洋服も捨てないんです。放っておいたらずっと保存されているので、話し合って、だいたい5年くらいで、寄付したり、お友達にあげたりしています。

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