EXILE HIROが「広告の祭典」に登壇したワケ

日本のエンターテインメントを世界へ

EXILE HIRO氏(写真:LDH)

6月21日、広告業界における世界的な祭典の1つである「カンヌライオンズ」のメインステージ「シアター・リュミエール」にEXILE HIROが率いる「LDH」登壇した。日本のエンターテインメントが同フェスティバルで大々的にフィーチュアされるのははじめてのことだ。
なぜ、LDHはカンヌライオンズで広告関係者を前にプレゼンテーションをしたのだろうか。6月9日、英国発のマーケティング専門メディアCampaignのデイビッド・ブレッケン日本担当編集長がその狙いを取材して14日に公開した記事を紹介する。

「Love」、「Dream」そして「Happiness」の頭文字をとったLDH。今のところ海外で知られる名ではないが、設立者の五十嵐広行社長はその可能性を感じている。

本記事はCampaign Japanからの転載記事です。元記事はこちら

元ダンサーで、一般にはEXILE HIROの芸名で知られる同氏。アーティストのマネジメントとエンターテインメントをプロデュースする同社が、カンヌライオンズのメインステージ「シアター・リュミエール」に登壇する。日本のエンターテインメントが同フェスティバルで大々的にフィーチュアされるのははじめてのことだ。

カンヌの聴衆にアピールしたい理由は2つ

ダンス&ボーカルグループ「EXILE」のリーダー兼プロデューサーながら謙虚な印象を与えるHIRO氏が、カンヌの聴衆にアピールしたい理由は2つ。1つは、日本のエンターテインメント産業が輸出とマーケティングによってより成長する可能性を秘めていること。もう1つは、LDHが持つエンターテインメントのリソースをより多くのブランドと結びつけ、協働することだ。

LDHも他の日本企業同様、幅広い活動を行っている。所属グループで最も人気のある「J Soul Brothers」は昨年、コンサートに180万人以上の観衆を動員した。ブランドとしては歌手のファレル・ウィリアムスや米オーディオ機器メーカー「ビーツ・エレククトロニクス」などとコラボレート。音楽アーティスト以外にも俳優やモデル、タレント、スポーツ選手などのマネジメント、更には映画の配給、ダンス学校やファッション・ブランド、レストランの運営にも携わる。4年前には米国、昨年は欧州で事務所を立ち上げた。

6月8日、若者に人気の街、東京・中目黒にある本社で取材に応じたHIRO氏。「アーティストとの契約からブランドとのコラボレーションまで、すべてが有機的に機能するのがLDHの真骨頂です」。

日本でビジネスを成功させた同社だが、設立したのは抜け目ないビジネスマンではなく、単に面白いことをやろうと考えたダンサーたち(学校時代の友人同士)だった。現在の他の幹部もアーティストで、欧州のCEOを務めるのはオランダ人DJのアフロジャック、エグゼクティブクリエイティブディレクターは日本人ラッパーのVERBAL(バーバル)といった面々だ。

LDHが欧米での活動を強化する理由は何なのか。

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