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キャリア・教育 #同調圧力に負けない生き方

50歳を過ぎたら人の長話を聞いてはいけない 価値のない話を黙って聞くのは時間のムダ

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  • 江口 克彦 一般財団法人東アジア情勢研究会理事長、台北駐日経済文化代表処顧問
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ある大学生3人が、東京から新幹線に乗って、私の元を訪ねてきた。「某大企業の就職が決まったのだが、その心構えを教えてほしい」ということらしく、その依頼に軽く応じたのだ。

しかし、彼らの話は、どうにもあいまいだった。なにを言っているのか、なにを聞きたいのか、よくわからない。自分たちの友達の話やら趣味の話やらサークルの話などをお互いに笑いながら、雑然と続ける。なんのために新幹線に乗ってまでして訪ねてきたのか、聞いていてもいっこうに理解できない。

「それで、つまるところ、あなた方はなにを聞きにきたのか」と尋ねると、「社会人になるのだが、社会とはどういうものか」「会社の規則は、どこまで守らなければいけないのか」「会社ではやりたいことをやらせてもらえるのか」など、さらにたわいのない話を続ける。

仏の顔をして聞いてやるべきだ、という考え方もあるだろう。それが道徳的なあり方であることはもちろんわかる。しかし、とにかく聞いていても的が絞られていない、要領を得ない場合にはどうするべきか。

「自分は社会をこう考えている。これについてご意見をいただけないか、と整理をして聞けないのか」と叱るべきである。

漠然とした質問に答えられるはずもない

社会とはなにか、などという漠然とした質問に、答えられるものか。会社の規則は守らなければならないのは当たり前だろう。その会社に入るが、その職場で希望することをやらせてもらえるかなど、こちらはわかるはずもない。続けて「仕事に自分の趣味を生かせるか」と聞かれたが、この問いには、もう答える気もしなかった。

そして、お互いではわかっているのか、仲間の顔を見合いながら発する言葉は「マジ?」「ホントかよ?」という2語だけ。彼らは言葉を知らないんじゃないかと思ったものだ。

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【こちらはカウンセラーでも予言者でもない】

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