10月米製造業景気指数は1年ぶり低水準 生産の減少は4年ぶり、債務上限問題が影響

拡大
縮小
10月24日、マークイットが発表した10月の米製造業購買担当者景気指数は、1年ぶりの水準に低下した。写真はテキサス州の工場で9月撮影(2013年 ロイター/Mike Stone)

[ニューヨーク 24日 ロイター] - マークイットが24日発表した10月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.1と、2012年10月以来1年ぶりの水準に低下した。

前月は52.8。ロイターがまとめたアナリスト予想は52.5だった。

また2009年終盤以来およそ4年ぶりに生産が減少。内訳の生産指数は前月の55.3から49.5に低下し、拡大と縮小の分岐点となる50を割り込んだ。

今回の調査期間は10月1日から始まった政府機関の閉鎖と一部重なっている。

マークイットの首席エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「指数低下の要因に関して、政府機関の影響をその他の要因から切り離して考えることは不可能」としながらも、「この財政危機により引き起こされた混乱と不透明さが企業に大きな打撃を与えていることをデータは示している」と指摘した。

雇用指数は52.3と、4カ月連続で上昇した。半面、新規受注は4月以来の低いペースに鈍化した。

調査では「多くの企業が増員と新製品開発を関連付けている」としているが、雇用創出ペースはなお鈍い状況が続いている。

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