「自動車革命」は日本半導体のカミカゼになる 「ソニー、東京エレク、東芝」巨大投資の背景
半導体はついに100兆円の巨大市場へ
IoTブームの到来が半導体産業に一大インパクトをもたらしている。IoTによって出現する新市場は、2025年に2300兆円にもなると予測するのは中国のファーウェイである。
これはさすがに大げさであるにしても、データ生成量は現在の10ゼタバイトから18倍の180倍ゼタバイトにもなるといわれ、自動車はほぼ100%がIoTにつながっていくという。また全世界の90%の人は何らかの形でAIを使うようになるとも予想されている。そうした状況下で現在約50兆円となっている半導体市場は、いよいよ倍増の100兆円市場の時代が見えてきた。
IoT革命がほぼ完成する頃には世界中で45億個のセンサーが必要になると思われる。電子機器以外にも橋、トンネル、道路、病院、学校などに膨大な送受信センサーモジュールが必要になってくる。さらには机、いす、スーツ、ブラジャーなどもネットがつながってくる。
一方でIoTはすべての自動車をコネクテッドカーおよびエコカーにかえていく。車載向け半導体は現状で1台3万円程度しか使われていないが、EVになれば10万円、コネクテッドカーになれば30万円以上になってくることはまちがいない。
自動車は年間1億台を出すという大型商品であるから、これがIoTにより変化してくれば車載向け半導体は現在の10倍の規模に膨らんでくるのだ。
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