人気首位!サンドウィッチマンが売れるワケ

14年連続1位の明石家さんまをついに抜いた

さらに『アメトーーク!』で伊達が披露した「カロリーゼロ理論」も話題になった。「カステラは圧縮すれば小さくなるからカロリーゼロ」「ドーナツは真ん中に穴が空いているからカロリーゼロ」などと真顔で言い放ち、食べ過ぎてしまう自分を強引に正当化する姿が笑いを誘っていた。

万人に愛される理由

また、彼らは人柄の良さで愛されているという面もある。外見は怖そうにも見えるのだが、実際には2人とも気が優しく、それがテレビ越しにも伝わってくる。芸人であれば、ときにはわざと他人をくさして笑いを取ることもあるものだが、サンドウィッチマンの2人はめったにそういうことをしない。

どちらか一方があえて他人をイジるときには、必ずもう一方がフォローに回り、嫌な空気を作らないようにしている。他人を傷つけるようなことを一切やらないクリーンなところも万人に愛される理由の1つだろう。

コンビ芸人は人気が出てくるとどちらか一方が単独で活動することも増えていくことが多いものだが、サンドウィッチマンにはそれがなく、今でもコンビでの活動がメインになっている。その理由は、2人の仲が良く、コンビで出ているときに最も力が発揮されるというのを誰もが分かっているからだ。

ネタの中では富澤がボケを担当しているが、2人でバラエティ番組などに出ているときには伊達の方が積極的にボケたがるようなところもあり、そういうときには富澤がすかさずツッコミに回る。その場に応じてどちらもボケ・ツッコミを使い分けられる器用さがあるからこそ、コンビとして重宝されているのだ。

ちなみに、「好きな芸人」ランキングで彼らと同様に上位に食い込んでいるのが博多華丸・大吉である。「博多華丸・大吉」は5位、「博多大吉」が6位に入った。

サンドウィッチマンと博多華丸・大吉に共通しているのは、どちらも地方出身でガツガツしていない上品な芸風だということだ。また、コンビの仲が良く、ネタの面白さで評価されているという点も共通している。さんま、たけし、タモリの「お笑いBIG3」が「好きな芸人」ランキングで上位を占めていた時代は終わりつつあり、これからは彼らの時代が来るのではないか。

(文:ラリー遠田)

ラリー遠田(らりー・とおだ)/作家・ライター、お笑い評論家。お笑いやテレビに関する評論、執筆、インタビュー取材、コメント提供、講演、イベント企画・出演などを手掛ける。お笑いWEBメディア『オモプラッタ』の編集長を務める。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『逆襲する山里亮太』(双葉社)、 『なぜ、とんねるずとダウンタウンは仲が悪いと言われるのか?』(コア新書)など著書多数。http://owa-writer.com/blog/
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナ後を生き抜く
  • コロナショック、企業の針路
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
銀行 地殻変動<br>先で待つ「不良債権地獄」の恐怖

コロナ危機を受け、銀行は政府の支援の下、積極的に「傘」を差し出し、融資をしています。しかし融資先には「危ない企業」も含まれ、下手をすれば不良債権によって屋台骨を揺るがしかねません。自ら大きく変わり始めた銀行の近未来を占います。