横綱相撲?新iPad投入のアップルが勝利宣言 クックCEOいわく「競合は完全に混乱している」

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競合(おそらくマイクロソフト)の混乱ぶりを皮肉ってみせたクックCEO

新しいiPadシリーズは11月1日に世界41カ国で販売される。

気になる日本での価格は「iPad mini Retinaディスプレイモデル」が4万1900円(16ギガバイト、通信契約のないモデル)~8万5800円(128ギガバイト、3G通信契約のあるモデル)。「iPad Air」は5万1800円(16ギガバイト、通信契約のないモデル)~9万5800円(128ギガバイト、3G通信契約のあるモデル)。Androidタブレットと比較すると非常に高価だ。ただし従来のiPad miniを値下げすることにより、エントリー層をサムスンなどに奪われない工夫はしている。

「競合は完全に混乱している」

これが新しいiPadファミリー(東京で10月23日に行ったハンズオンにて撮影)

アップルのiPadはCPUやグラフィックの処理性能、Wi-Fiの通信速度など、スペック面でライバル他社の追随を許さない。「他社は完全に混乱している。彼らはタブレットをパソコンにしてみたり、そしてパソコンをタブレットにしてみたり、いろいろとやっている。それに対し、われわれの製品戦略は明確だ」と、「Surface2」「Surface2Pro」により対抗を試みるマイクロソフトを牽制してみせた。

シェアを急落させたスマートフォンと比較すると、タブレット分野ではまだアップルが横綱相撲。この分野をさらに拡大できるかどうかが目先、アップルの覇権の行方を占うキーポイントといえそうだ。

Ayako Jacobsson ジャーナリスト

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アヤコ・ジェイコブソン / Ayako Jacobsson

山口県徳山市生まれ、広島市で育つ。東京都立大学(現首都大学東京)法学部卒業、英ケンブリッジ大学、コロラド大学ボルダー校で学ぶ。在学中、AP通信東京支局で編集アシスタント、卒業後はビジネステレビのディレクターとして「ウォール・ストリート・ジャーナルを読む」「製造物責任法」等を担当。その後、読売新聞英字新聞記者として、通信、テレビ、映画、ホテルなどの業界を取材した。ペルーのフジモリ元大統領へのインタビューも行った。1999年頃からシリコンバレーに拠点を置き、取材・執筆活動を行っている。

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山田 俊浩 東洋経済 記者

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やまだ としひろ / Toshihiro Yamada

早稲田大学政治経済学部政治学科卒。東洋経済新報社に入り1995年から記者。竹中プログラムに揺れる金融業界を担当したこともあるが、ほとんどの期間を『週刊東洋経済』の編集者、IT・ネットまわりの現場記者として過ごしてきた。2013年10月からニュース編集長。2014年7月から2018年11月まで東洋経済オンライン編集長。2019年1月から2020年9月まで週刊東洋経済編集長。2020年10月から会社四季報センター長。2000年に唯一の著書『孫正義の将来』(東洋経済新報社)を書いたことがある。早く次の作品を書きたい、と構想を練るもののまだ書けないまま。趣味はオーボエ(都民交響楽団所属)。

 

 

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