「離婚」で妻を脅し続けてきた56歳男性の末路 妻をだまらせる一言を20年発し続けた結果…

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夫婦間で離婚というカードを脅しに使わないほうがいい(写真:bee32/iStock)
首脳会談の開催をカードに高度な駆け引きを続けた米国と北朝鮮。それを夫婦間でやってしまうと、取り返しのつかない状況になりかねないという。カップルカウンセラーの西澤寿樹さんが夫婦間で起きがちな問題を紐解く本連載、今回は「ブラフ(脅し)の代償」をテーマに解説する。

米朝首脳会談が開かれることになったが、それまで予断を許さない状況が続いていました。北朝鮮が「一方的に核の放棄だけを強要しようとするなら会談に応じるか再考する」といった上、米国の高官を「愚か」「政治的なまぬけ」と発言し、米国は会談のキャンセルを通告。北朝鮮は下手に出て、開催に秋風を送っていました。

夫婦間に脅しという駆け引きを持ち込んだ結果

国際政治なので、それぞれ自国の利益を最大にするために、駆け引きが必要なのでしょうけど、同じことを夫婦の間でなさって、ドツボにはまってしまう方々がいます。

当記事は、AERA dot.の提供記事です

不機嫌全開な妻の美樹さんをなだめながらやってきたのは、仕事では重要なポジションにある雅造さん(56歳、仮名)です。

雅造さんは骨格がしっかりしていて、大勢の部下がいらして仕事もすごくできる人のように見えるのに、妻のご機嫌をどうにか取ろうとおろおろしている風情がちょっと気の毒にすら見えます。

雅造さんは言います。

「私が悪かったんだと思います。口が下手というか……、本当に思ってもいないことを言ってしまって……。どうにか、私の本心を分かってもらえたらと思うんですが……」

どういうことですか?とお聞きすると

「昔、何回か妻に離婚という言葉を使ったのは事実なんですが、それで、妻が離婚だと言いだしてしまって……。私は妻を愛していますし、離婚したいなんてことは結婚以来一度も思ったことはなくて、離婚する気は全くないのですが、話し合いに応じてくれなくなってしまったので、どうしたらいいかと思って、藁をも掴む気持ちで、恥を忍んできました」

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