マツダ「CX-3」改良重ねてもパッとしない事情

「コンパクトでシャープだからこそ」の逆説

1つはC-HRやヴェゼルといった競合車種と比較したときの車体の大きさや室内の広さだ。3車種のサイズを数字で見てみよう。

・CX-3
全長×全幅×全高 4275×1765×1550mm
室内長×室内幅×室内高 1810×1435×1210mm
・C-HR
全長×全幅×全高 4360×1795×1550mm
室内長×室内幅×室内高 1800×1455×1210mm
・ヴェゼル
全長×全幅×全高 4330~4340×1770~1790×1605mm
室内長×室内幅×室内高 1930×1485×1265mm

CX-3は3車種の中で最も長さが短く、幅が狭い。全幅1765mmは3ナンバーサイズ(5ナンバーは全幅1700mm未満)なので決して狭くはなく、室内空間も数字だけ見ればC-HRと大差はない。

問題は…

ただし、問題はこの車体の絶対的な小ささと相まってデザインから受ける印象だ。CX-3は「World Car of the Year2016」のデザイン部門でトップ3ファイナリストに選出されるなど、世界が認めた美しいプロポーションを持っている。

ボタンなど(筆者撮影)

だが、主観が多分に入ることを断ったうえで述べれば、C-HRやヴェゼルと比べたときには線が細く見えるし、マツダのコンパクトカー「デミオ」と似た感じの雰囲気がする。

ヴェゼルはホンダのコンパクトカー「フィット」をベースにしているが、フィットと同クラスに見えない雰囲気がある。C-HRは一回り大きな「プリウス」のプラットフォームを活用している。シャープな外観ながらもどこかデミオっぽいCX-3は、C-HR、ヴェゼルと比べてしまうと1クラス下のクルマに見えてしまう。

CX-3の後部座席(筆者撮影)

輸入車モデル別販売で快走するBMW傘下のコンパクトカー「MINI」の派生車種で、SUVタイプの「MINIクロスオーバー」は小さな車のイメージがあるが、最新モデルは全長4300mm、全幅1800mmを超えている。コンパクトモデルが売りとする特長やコンセプトとは矛盾するかもしれないが、CX-3はコンパクトすぎることがクロスオーバーSUVとして有利に働いていない印象がある。

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