小林製薬の「神薬」に爆買い、株価も躍る必然

「わかりやすい」商品説明は外国人ウケする

中国の大手ポータルサイトで「神薬」として紹介された小林製薬の5つの主力製品(記者撮影)

「熱さまシート」や「のどぬ〜るスプレー」など人目を引くネーミングセンスで注目を集める日用品メーカーの小林製薬。

そんな小林製薬の株価が3月末以降急上昇している。背景にあるのが3月29日に発表した中国の医薬品メーカー、江蘇中丹製薬の買収だ。

株価は上場来最高値を更新

もともと小林製薬は中国でカイロと熱さまシートを発売しているが、一般用医薬品は現地の薬事法の関係で販売することができなかった。同社は中丹製薬を買収し、2019年以降に、肩こりや筋肉痛を緩和させる「アンメルツ」を製造、医薬品販売の足掛かりにしようとしている。

中丹製薬の売上高は数億円、買収金額は非公表ながら数億円程度とみられる。小規模な買収にもかかわらず、株価は一気に上昇。3月29日時点では7520円だった株価は、その後も上り調子で、4月末以降は9000円台に突入するなど、上場来高値を更新し続けている。

小林製薬は日用品や医薬品など現在140近いブランドを展開。製品開発をニッチな領域に絞ることで、熾烈な価格競争とは一線を画す。

また、ニッチな製品でも、一目見ただけでどんな効果があるかわかるよう、パッケージに工夫を凝らしている。たとえば熱さまシートには、寝ている男性の額に冷却シートを載せたイラストを採用。シートに施した冷却効果のある粒まで細かく再現している、といった具合だ。

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