歴史的な首脳会談、主要国はどう反応したか 日本は北朝鮮の「具体的な行動」を期待
ロシア外務省も南北首脳会談を受けて声明を発表した。「4月27日の朝鮮半島の2カ国による首脳会談の成功を歓迎する。韓国と北朝鮮の民族和解と独立的な価値のある関係構築を進めるための大きな前進だ」。
またロシアは鉄道、電力、ガスなどの分野において北朝鮮、韓国と3カ国で経済開発プロジェクトに参加する準備ができていると述べた。このコメントはおそらく2007年10月4日の南北共同宣言で以前合意されたプロジェクト達成のコミットメントを含む南北共同声明を考慮したものだ。
声明では、「最初の段階として、両国は東部輸送回廊、韓国のソウルと北朝鮮の新義州市で鉄道や道路の接続および近代化といった実践的なステップを踏むことに合意した」と述べている。
日本は北朝鮮の「具体的な行動」を期待
一方、日本の外務省の反応は懐疑的だ。声明では「今次首脳会談の実現に至るまでの韓国政府の努力を賞賛します」としながらも、「北朝鮮が、関連安保理決議の規定に則り、生物及び化学兵器を含む全ての大量破壊兵器並びにあらゆる射程の弾道ミサイルの完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な方法による廃棄に向け、具体的な行動をとることを我が国として強く期待します」と強い表現を用いている。
「板門店宣言」は大々的かつ象徴的なものだった。北朝鮮と韓国が以前からそれぞれ表明している声明の反復ではあるものの短期的な新しいコミットメントも含まれており、有意義なものだ。
これで金正恩委員長は習近平主席、文大統領との会談を終えた。続いて、5月後半または6月初旬にはトランプ大統領との会談が予定されている。その会談内容も注目される。
(文:ハミッシュ・マクドナルド)
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