元のサヤには収まらない「国民民主党」の茨道 有力議員が離反、残っている議員も呉越同舟
「民権かながわ」の中心人物のひとりである阿部氏は「民主主義のために“仲良し”で活動していく」と言い、同時に「(希望の党の)チャーターメンバーは、ちょっと一緒にはやれないと思う」と、笠氏を排除する意向を表明。かねてからの微妙な人間関係に加え、昨年の衆院選前に小池知事が笑顔で言い捨てた「排除の論理」の後遺症がいかに大きいかが伺えるものだった。
希望の党の立ち上げ時には優位に立っていたチャーターメンバーだが、党の終焉時の今、おしなべて苦難に見舞われている。この日の両院議員総会を欠席した長島昭久衆議院議員は、松沢氏らと「希望の党」を結成する予定だったが、党運営の方針の違いにより断念したことを明らかにした。長島氏は当分は無所属で活動するつもりだという。
なおチャーターメンバーで希望の党創設に深くコミットしていた細野豪志衆議院議員に至っては、両院議員総会を欠席しただけでなく、委任状の提出もなかったようだ。この日、会場の入り口で党職員が出欠シートにチェックを入れていたが、欠席者の中では唯一細野氏の欄に委任状のマークが付いていなかった。
民進党では大きな混乱
一方で民進党では、予想以上の混乱があったようだ。
民進党は希望の党と同じ時刻に両院議員総会を開いたものの、すぐに両院議員懇談会に切り替え、取材陣をシャットアウトして「ガス抜き」を図らざるをえなかった。当初は午後6時半に予定されていた民進党と希望の党の党首会談の開始時刻が30分伸ばされて午後7時となったのは、この両院議員懇談会が長引いたのが原因だ。
もとは同じ政党とはいえ、いったん別れた相手と再度一緒になるというのはやはり相当の抵抗があるようで、以下のような厳しい意見が相次いだという。
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