元のサヤには収まらない「国民民主党」の茨道 有力議員が離反、残っている議員も呉越同舟

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4月26日、「国民民主党」結党の合意書を交わす希望の党の玉木雄一郎代表(左)と民進党の大塚耕平代表(写真:共同通信)

傷だらけになりながらもなんとかくっついたと評価するべきか、それとも再び結集すべきものだけが集まったと評価するべきかーー。民進党と希望の党の一部は、いよいよ5月7日に「国民民主党」として結党大会を開く。

それに先立つ4月26日午後5時から、希望の党は議員会館内で両院議員総会を開き、松沢成文参議院議員らの「希望の党」と玉木雄一郎代表らの「国民党」に分党することを決議した。こうして小池百合子東京都知事の下で昨年9月25日に結党した希望の党は、約7カ月の歴史を閉じることになった。同党に所属する議員は、5月2日までに離党届などを提出しなければならない。

表面上はスムーズな幕引きにみえるが…

希望の党にとっておそらく最後になるだろうこの両院議員総会は、混乱なく淡々と進行し、あっけなさを感じたほどだ。執行部の決定に特段の異議を申し立てる者もなく、数人が感想や感謝の意を述べるにとどまった。最後に挨拶した玉木代表が、感極まって思わず涙ぐむシーンもあった。

だが表面上はスムーズに党の幕引きが行われようとも、実際に「全員の心はひとつ」というわけではない。希望の党結党時に参加したチャーターメンバーで新党には参加しないとみられている笠浩史衆議院議員は、両院議員総会に出席したものの、一言も発せずに座ったままだった。

笠氏の地元である神奈川県では今年2月、民進党・無所属の会の江田憲司衆議院議員や希望の党の本村賢太郎衆議院議員、そして立憲民主党の阿部知子衆議院議員らが「自由民権会議@神奈川」(略称:民権かながわ)を立ち上げた。

当初、江田氏らはこれを政党に発展させるつもりだったようだが、ゆるやかな政治組織に変容。地方議員や一般人を巻き込んでムーブメントにつなげていくという。

ただしこのムーブメントに笠氏が参加することはないだろう。

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