複雑?混みすぎ?「残念なターミナル駅」10選 大都会の重要な駅なのに、ここはおかしい

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5)東京駅の京葉線ホーム(東京都)

東京駅の京葉線ホーム入り口。他の路線のホームとはかなり離れている(写真:Mochio / PIXTA)

東京駅は巨大ターミナルとして発展している。構内は比較的わかりやすいほうだが、その中でいちばん残念なのは、京葉線ホームが離れすぎていることだ。お隣の有楽町駅のほうが近く、品川方面からやってくるのなら、有楽町駅で一旦改札口を出たほうが近いと言われているほどだ。幻となった成田新幹線の予定ホームを転用したと言われているが、遠いことには変わりない。動く歩道が整備されていて迷うことはないけれど、時間的に余裕がないと利用できない遠さは、残念と言うほかない。

観光客も多いが乗り換えは面倒

6)東海道・山陽新幹線 新大阪駅(大阪府)

この駅で問題となるのは、東海道新幹線から「さくら」「こだま」など山陽新幹線新大阪始発列車への乗り換えである。その多くは片面ホームの20番線から発車するため、一旦、階段やエスカレーター、エレベーターでコンコースへ下りて移動しなければならない。

東京方面からの列車が22番線に到着し、同じホームの21番線から山陽新幹線の始発列車が出るようにすれば乗り換えがスムーズなのに、そうしたやりかたを取っている列車は極めて少ない。

新大阪が終点の列車から、「さくら」に乗り換えようとするときは、乗り換え時間の余裕を十分取っておいたほうがよい。また、新大阪以遠へ行く「のぞみ」から「みずほ」「さくら」といった九州新幹線直通列車に乗り換えるなら、新神戸での乗り換えが便利かもしれない。JR東海とJR西日本の力関係を垣間見ることのできる一例であろうが、残念なことである。

7)京都市内のターミナル(京都府)

観光客が利用することの多い京都駅なのに、常時使っている人でないとわかりにくいことが多々ある。ひとつは、新幹線から山陰線への乗り換え。コンコースや連絡橋を通り抜けて、さらに先へと進まなければならない。10分はかかるとみておいたほうがいいだろう。

新幹線から私鉄各線の乗り換えは、奈良方面へ向かう近鉄を利用する場合は、近くて便利だ。しかし、阪急や京阪に乗り換えようとすると、JR京都駅に乗り入れていないので大変面倒である。京阪の場合は、JR奈良線を1駅利用して東福寺駅で乗り換えると三条駅や出町柳駅へ行ける。阪急の場合は、地下鉄で北上すると、2つ目の四条駅が阪急京都線の烏丸駅への乗換駅となる。

いずれにせよ、ちょっとわかりにくいのが京都市内の鉄道ターミナル事情である。

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