ツイッタービジネスは、どう進化するのか?

モバイル化、テレビとの融合、そして、リアルタイム

はじめから「モバイルデザイン」

現在のツイッターは、コミュニケーションや情報流通を実現する情報インフラとなっているが、とくに最近は、「モバイル」上での存在感が高まっている。

ツイッターはiPhone以前からサービスをスタートしているが、携帯電話のテキスト(SMS)だけで利用できるようにデザインしている。1つの投稿が140文字以内であることも、SMSの制限に由来する。iPhoneが登場して、アプリが充実してから、ますますツイッターはモバイルでの活用が伸びていく。アップルと連携し、iPhoneやiPadに搭載されるiOSに統合されたことも追風になった。

ドーシー氏は、モバイルについて「誰もが簡単に利用できるシンプルで、しかし非常にパワフルなソリューションであるべきだ」と語っている。どこでも使えて、自由を拡大するものこそが、モバイルの醍醐味だと話す。

ツイッターはシンプルな140文字の投稿が、世界中を駆け巡り、情報やコミュニケーションを紡ぐツールになろうとしており、1人1台がポケットに持ち歩くモバイルを対象にすることで、そのコンセプトをより素早く効果的に実現することができる。

ツイッターの場合、月間ユーザー数の75%はモバイルからのアクセスしており、広告についても、モバイルが総売上高の65%を占める。ツイッターとよく比較されるフェイスブックは、やっと広告売上の30%がモバイル経由となったが、上場時にモバイルの売上はまったくなかった。つまり、ツイッターはモバイル時代の到来を十分に待ってのIPOだったのだ。

日本でケータイやスマートフォンを使っていると、モバイルが前提であることはもはや当たり前であるが、筆者が米国に住んでいて、モバイルが主流に切り替わったな、と感じたのは2012年だった。またテレビを見ながらツイートするといった「ながらツイート」も日本ではすでに盛り上がっていたが、こうした行動がより一般化したのはオバマ大統領が再選した大統領選挙の討論会がきっかけだった。

サービス規模の割に上場申請まで時間をかけた印象も強いが、時代をよく見極めるまで時間を稼ぐことができたという点で、希な事例になるのではないだろうか。

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