ご当地のものがこれだけ入って900円とはありがたい。駅弁を食べるように、窓の外の景色を眺めつつ港弁を食べ、ポリ容器のお茶を飲みながら、船旅を楽しんだ。
「はもひつまぶし弁当」について、レストランマリンの方にお話を聞いてみた。
――「はもひつまぶし弁当」は、いつから販売を始めたんですか?
「8年程前でしょうか。掛け紙は10年くらい前に時刻表の表紙のデザインとして作ったものをそのまま印刷しました。幕の内弁当など、弁当類はすべて同じ掛け紙です」
――この「はもひつまぶし弁当」が港弁、と呼ばれるものですね?

「はい、当時、市役所から『港弁』の企画が出て、何かできないかと。それで自分たちで中身やパッケージを考えて作りました」
――ハモは今の時期でも獲れるんでしょうか?
「ハモは夏場がメインですが、うちでは年中、なんとか手に入れています。入らないときもあるので3日前くらいまでには連絡いただきたいです」
――じゃあ冷凍ではない、ということですね?
「そうなんです。魚屋さんに調達してもらい、板前さんがすべて調理しています。ちゃんと骨切りもしてあって、手間がかかったお弁当なんですよ」
調べたところ、港弁とは「港弁全国化プロジェクト」として2010年から八幡浜港みなとまちづくり協議会が主導して始めたものらしい。第1弾として、八幡浜港のレストランマリンが全国トップクラスの水揚げ量を誇るハモを使用し、「はもひつまぶし弁当」を作った。
「港弁」は八幡浜港ほか、別府港、苫小牧港など、いくつかの港にあるようだ。ぜひ全国に広まってくれることを願う。
船の内装にも鉄道との縁が
今回乗船したあかつき丸についてもちょっと説明しておこう。

あかつき丸は2014年に就航した船で、内装デザインはなんと、JR東日本が八戸線で走らせているレストラン列車「東北エモーション」の内装を手掛けた方が担当しているそう。木目調や金属を随所に使用し、古き良き客船のイメージを保ちつつ、モダンに仕上げたデザインとなっている。
あかつき丸もあけぼの丸と同じように2等から特等まで各種の客室があるが、ノビノビシートなどの設定はない。お弁当はどの船でも注文して受け取ることができる。決定的に違うのは、あかつき丸ではカレーやうどんが食べられる、というところである。
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