と、チラシを眺めている間にちゃんぽんが来た。

具材は野菜、魚介類、豚肉……と、ここまでは一般的なちゃんぽんと同じだが、八幡浜名物のかまぼこやじゃこ天なども乗っている。麺は太めで、長崎のちゃんぽんと違いスープは白濁しておらず、透明感がある。鰹や昆布、鶏ガラなどで取ったダシはあっさりしており、毎日食べても飽きない味だ。これはなかなかにおいしい。
後から知ったが、八幡浜は魚肉ソーセージ発祥の地でもあった。
幕の内から「じゃこ天弁当」まで
さて、「港弁」だ。
今回、ひょんなことからこのレストランマリンでお弁当を作っていることを知った。ホームページなどに情報が載っていなかったので、直接電話して聞いてみた。豪華な仕出し弁当から焼肉弁当、さらには「じゃこ天弁当」なんてのもあり、20種類ほどのお弁当があった。通常の幕の内弁当であれば、八幡浜港を出港する船に数個ずつ積んでいるらしいが、確実に買うためには予約したほうがいいという。
なので、今回はその幕の内弁当と、港弁として推している「はもひつまぶし弁当」を注文しておいた。受け取りは、乗船する船を伝えれば、船室に積んでおいてくれるらしい。前回乗船したのはあけぼの丸だったが、今回乗るのはあかつき丸だ。
船には売店があり、なるほどいくつかの幕の内弁当が積まれていた。見ると、レトルトのスープやおみそ汁も売られているようだ。もちろんお湯はもらえる。

そのうえ、ポリ容器のお茶まで売っていることに気がついた。この組み合わせは駅弁そのもの……いや、今回は港弁なのだが。
さっそく受け取った「はもひつまぶし弁当」をいただいてみる。しっかりと味の付いたはもに、ちくわ、かまぼこ、じゃこ天、なると巻き、ちりめんじゃこに、ピンク色の削りかまぼこ。デザートには、きよみ一口ゼリー。これらは全部、八幡浜の名物だ。
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