米債務上限問題、合意期待高まる

米下院共和党が、短期の債務上限引き上げ提案、

10月10日、米下院共和党は、オバマ米大統領が多岐にわたる財政問題で交渉に応じることを条件に、短期の債務上限引き上げを提案すると表明した。写真は米議会議事堂。8日撮影(2013年 ロイター/Jason Reed)

[ワシントン 10日 ロイター] - 米下院共和党は10日、オバマ米大統領が多岐にわたる財政問題で交渉に応じることを条件に、短期の債務上限引き上げを提案すると表明した。同日中に行われるオバマ大統領との会談で提示する。

提案は、債務上限を数週間分引き上げる内容で、医療保険改革法(オバマケア)や歳出削減に関する共和党の要求は盛り込まれていないもよう。

ただ大統領が求めていた政府機関の再開は含まれておらず、大統領との直接協議を通じて方策を見い出すとしている。

会談は米東部時間午後4時35分(日本時間翌日午前5時35分)から始まっている。

政府機関の閉鎖やデフォルト(債務不履行)の危機をちらつかせることで、医療保険改革法や歳出削減に関してオバマ大統領から譲歩を引き出すことを狙っていた共和党にとって、今回の動きは大きな方針転換となる。

共和党が一転して強硬姿勢を軟化させた背景には、これまで妥協を拒むよう共和党に迫っていた「ヘリテージ・アクション」や「クラブ・フォー・グロース」といった保守系団体が、短期の債務上限引き上げを支持した議員を罰しない方針を示したことがある。

政府機関の一部閉鎖から10日経過したこの日、共和・民主両党の幹部は初めて、双方の面目を保つ格好で問題を解決できるとの期待を示した。

米ホワイトハウスは慎重ながらも共和党の提案を歓迎。だがまずは政府機関の再開が先決との考えを示した。

カーニー報道官は「大統領は、下院で少なくとも冷静な考えが浸透しつつあることに満足している」と述べた。ただ提案の詳細を見極める必要があるとして、慎重な姿勢を崩さなかった。

共和党内ではベイナー議長の案に懐疑的な見方を示す向きが多い。

トム・コール下院議員(オクラハマ州)によると、議長はこの日の会合で「この方向で行く。質問があれば受ける」といった指導者的な態度で臨み、これまで保守派の懸念に耳を貸していた従来の方針を転換した。

そのため共和党議員の中には、納得のいかない表情を浮かべながら会合を後にし、記者団の質問も拒んだメンバーもいた。

ただ債務上限引き上げへの動きを金融市場は好感。合意に向けた期待感からS&P総合500種<.SPX>は9カ月ぶりの大幅な上昇を記録、ドルは主要通貨に対し2週間ぶり高値をつけた。

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