200社の中でなぜランサーズは首位なのか crowdが300万円稼ぐクラウドソーシングという世界

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秋好社長は「大学生が就職するときに、新卒で働くか、ランサーズで働くかというくらいの、新しい働き方のプラットホームになりたい」と語る。

ランサーズには、仕事を外部に頼みたい5万社の企業から、1カ月におよそ1万5000件の案件が入ってくる。当初及び腰だった大企業からの依頼も目立つようになった。たとえば、パナソニックは今年8月、デジタルカメラ「LUMIX」の外装デザインを募集した。そういった仕事を請け負う“群衆”の陣容は、デザイナー、ウェブ制作者、主婦、学生など多彩だ。

ランサーズ自身は、主な収入源として、仕事を行った個人の報酬の5~20%の手数料を受け取っている。このビジネスモデルで、創業以来4期連続黒字を維持してきた。数年内には上場を計画しているという。

18万人の会員規模と質の高さに強み

ランサーズのトップページ

なぜ、ランサーズはクラウドソーシングの先頭に立つことができたのか。

その要因について秋好社長は「競合より依頼者・会員数が多いこと」「企業側にとって、安定していい品質の成果が得られること」「評価制度がしっかりしていること」の3点を挙げる。

顧客の規模と質の高さがあれば、必然的に集客力は上がる。特にランサーズは品質面に強みを持ち、「スキルテスト」と呼ぶ個人の能力測定や、免許証などによる本人確認を怠らないなど、何重もの綿密なチェック体制を整えている。マッチング後には、ヤフーオークションのように、個人と企業の両方が評価しあう仕組みを取り入れ、信用を担保している。

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