春競馬開幕「クラシックレース」の楽しみ方 国内クラシックは他レースと何が違うのか

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登録料は第1回が1万円、第2回が3万円で、第3回は36万円となっている。古くからクラシックには登録が必要で、中央競馬で走ることが決まっているような馬なら通常はクラシックに登録する。

ところが、成長が遅れているような馬、あるいは地方競馬で走る予定の馬は第1回登録をしない場合がある。以前なら第1回登録をしなかった時点でクラシックへ出走できなかった。このルールが疑問視されたのが1985年に生まれたオグリキャップだった。オグリキャップは笠松競馬場の出身で中央のクラシックへの登録など考えてもみなかった。

しかし、1988年に中央に移籍すると破竹の快進撃を見せた。登録していなかったためにクラシックに出走できなかったが、出走していれば勝っていたのではないかと言われた。能力があっても登録していなかったためにクラシックに出走する機会すら与えられない馬のために導入されたのが追加登録制度だ。追加登録は3回目の最終登録の時に200万円を支払えば登録できるというルールだ。

春競馬最大の見どころはクラシック

1992年に導入しウイーンコンサートが桜花賞に出走して10着になったのが最初のケース。過去、追加登録料を払ってクラシックを勝った馬は1999年皐月賞のテイエムオペラオー、2002年桜花賞のアローキャリー、2002年菊花賞のヒシミラクル、2013年オークスのメイショウマンボ、2014年菊花賞のトーホウジャッカル、2015年菊花賞のキタサンブラックの6頭で、ダービーだけはまだ勝ち馬が出ていない。

あのキタサンブラックに追加登録制度がなければ同馬の初のGⅠタイトルはなかったということになる。

春競馬の最大の見どころはクラシックだ。サラブレッドにとって一生に一度の舞台で、競馬関係者にとっても特にダービーを最大の目標に戦っている。騎手にとっても「ダービージョッキー」は特別である。日本の3歳最強馬を決めるレースだ。そんなことに思いをめぐらせながら今年のクラシックをぜひ楽しんでいただきたい。

高橋 利明 福島民報 記者

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たかはし としあき / Toshiaki Takahashi

1965年生まれ。子どもの頃から地元の福島競馬場に通う。1989年に成蹊大学卒業。入社2年目の1990年に念願の福島民報社競馬担当記者へ。1993年から本紙予想を担当。福島テレビ、ラジオ福島の競馬中継にも出演。永遠のアイドルホースはハイセイコー。競馬の現場記者であり続けることが目標。
 

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