「プリウス」を中古で買うなら押さえたい常識 トヨタ系販売店で買うか否かは分かれ目だ

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トヨタ系ディーラーがT-Valueとして販売している中古車は以下の3つの安心をうたっている。

①入念に内外装及びタイヤやエンジンルームのクリーニングを実施
②車両検査員のチェックにより、車両検査証明書を発行(総合評価10段階、内外装5段階で点数評価。さらに修復歴や傷の有無も一目でわかるようになっている)
③メーカーや年式を問わずに走行距離無制限で1年間の無料保証となる“ロングラン保証”(有料で3年まで延長)を付帯

さらにハイブリッド車に関してはロングラン保証に加え、「T-Valueハイブリッド」も付帯される。これは初度登録年月から10年目もしくは3年間のいずれか長いほうが保証期間となる「U-Carハイブリッド保証」(ただし累計走行距離20万kmまで)が付く。メインバッテリー(駆動用電池)も含むハイブリッド機構を保証期間内については無償修理できる。

加えて、ハイブリッドシステムを綿密に点検し、「ハイブリッドシステム診断書」が発行される。新車で購入した場合のメーカー保証は初度登録年月から5年もしくは10万kmとなっているので、中古車で購入したほうが保証期間はたっぷりとしている。

トヨタ系販売会社で中古プリウスを買う魅力の1つ

「プリウスの中古車は興味あるが、駆動用電池のコンディションが心配」との声もよく聞くが、駆動用電池まで含めて品質保証を付帯しているのも、トヨタ系販売会社で中古プリウスを買う魅力の1つといえる。

T-Valueのような自動車メーカー系販売会社の売る中古車はいろいろな特典が充実してくるので、相場から見るとやや高めだが、それだけ品質はある程度保証されている。一方で独立系の中古車販売業者の中古車販売価格は、相対的にそれよりも買い得感の高いケースが多い。

もちろん、たとえば程度の良いプリウスを下取りに出してトヨタ以外のメーカー車を購入した結果、オークションに出品されるケースもあるので、一概にトヨタディーラー以外で販売されているプリウスの中古車の程度があまりよくないということはなく、コンディションにかなりのバラつきがあるものと考えたほうがいいようだ。トヨタ系以外の中古車販売店でプリウスを購入する際には、購入後にどんなバックアップ体制があるのかを確認しておいたほうがいいだろう。

ハイブリッド車の中古車選びでは、リスクヘッジをどう考えるかがより重要になってくる(撮影:高橋由里)

認定中古車と認定外中古車で絶対的にコンディションに大きな差がつくということはない。価格は高めだが比較的“粒ぞろい”でバックアップ充実の認定中古車をとるかとらないかといった、リスクヘッジをどう考えるかが、ハイブリッド車の中古車選びではより重要になってくるといえるだろう。

現行4代目を登録済み未使用車やディーラー名義で初度登録を行い、代車または試乗車として短期間使用してから中古車として流通させるケースもある。現行4代目の新車購入を検討している人にとっては、T-Valueの現行プリウスを中古車で買うという選択肢も場合によってはメリットがありうる。

小林 敦志 フリー編集記者

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こばやし あつし / Atsushi Kobayashi

某メーカー系ディーラーのセールスマンを経て、新車購入情報誌の編集部に入る。その後同誌の編集長を経て、現在はフリー編集者。

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